OZE camp trekking 2011'summer vol.2

c0228945_6314819.jpg


前回(vol.1)の続き。
燧ケ岳めざしてえんやこ~らの巻であります。




・・・てくてくてくてく。

まるで’山上の楽園’のような錯覚すら覚えた
熊沢田代をあとにし。

ふたたび燧ケ岳の山頂を目指して登っていきます。

c0228945_6304791.jpg


目標地点(山頂)は左奥に見えているものの、
まだまだ遠い存在・・・

途中、辿ってきた木道を振り返りながら
ホッとひといき、ひとやすみ。

c0228945_6305910.jpg


ほわ~...

「やっぱり素敵な場所だなぁ、ここは」

何度見ても心和む景色を眺めては
しばしほっこり。

・・・「ここは絶対にまた来よう」と心に決め、
名残惜しいですが、お別れを告げます。

*****

山頂が近づくにつれ、しばらく上り坂が続き、
時間の経過とともに気温もぐんぐん上昇。

「さすがに暑いなぁ・・・」

「マイナスイオンの風がほしい!」

とおもった矢先、、、。

c0228945_631125.jpg


『はいどうぞ!』

といわんばかりの天然アイスがどーーん!

突然、白い世界が広がり、雪渓が目の前に
現われてくれたのでした。

・・・なんとタイミングの良い、
気の利いたコースなんでしょう。笑

c0228945_6312438.jpg


おかげさまで(?)

ひんやりひやひや~。
しばしの間、クールダウン。

ちなみに、

「わ~、雪渓!天然クーラー万歳♪」と
私のように大喜びな人と

「げげっ・・・。雪渓?!こわい~」と
恐る恐る歩く人と。

ここばかりは両極端でしたね。

c0228945_6313540.jpg


「だいぶ上がってきたなぁ」

周囲を見渡すと、はるか遠くに入山口の御池。

すでにここは標高2200m近く。
時折吹く風がなんとも気持ちよいのであります。

そして、いよいよ最後の登りに差し掛かると・・・

c0228945_6314819.jpg


「お山の上にようこそ!」

「よく来たね~」

と言ってくれているかのような、
満開のシャクナゲの森。

まさかこんなに咲いているとは思いもよらず、
思いがけない出会いに、ついつい頬が緩みます^^

c0228945_6405050.jpg


高山で美しく咲き誇るシャクナゲたちと

「あともうちょっとです!」
と、笑顔で下山してくる方々にエールをいただき。

最後の気力をふり絞って・・・
ようやく山頂に到達!

c0228945_6323310.jpg


ついた~!
東北地方最高峰・燧ケ岳!

ひゃっほ~い♪


・・・が、しかし、実はなんと燧ケ岳は5つのピークを有したお山。

最初に踏破したのは俎嵓(まないたぐら、2,346m)で、
その先に柴安嵓(しばやすぐら、2,356m)があるのでした。

いったん下がって・・・汗汗
再び登頂!

c0228945_632157.jpg


いやはや、さすが百名山。

人気のお山だけあって、山頂には
多くの登山者たち。

咲き乱れる石楠花、飛び交うトンボ、
眼下には尾瀬沼と尾瀬ヶ原と。

すばらしい眺望が広がっていました。

*****

時刻は11時台。
お山時間ではちょうどお昼時でして。

景色を眺めながら、ランチをしている人が
とっても気持ちよさそうだったので。

わたしもここでおひるごはんをば。

c0228945_6321469.jpg

c0228945_6324934.jpg


こちらは会津高原尾瀬口駅で配られた
おにぎり弁当。

特急尾瀬夜行の列車とバスのチケットを
セットで買うとサービスでもらえるお弁当です。

おしぼりを見ながら、「がんばっぺ!」と心で
つぶやいていたら、

「んだんだ」とトンボが言ってくれているかのように
着地をしてくれたのがなにより印象的なのでしたm(_ _)m

もぐもぐ
んまー

c0228945_6333182.jpg


山頂でゆっくり景色を堪能し、午後は一気に下山です。
見晴新道は噂通りのガレ場続きで急こう配・・・。

足もとしか見られないような悪路がひたすら続き、
いつになく慎重に下ります。

そんな厳しい環境の中で、凛と咲き誇り、
気品すら感じさせてくれるハクサンシャクナゲのお花畑。

今年はシャクナゲの当たり年だったのでしょうか。
とにかくたくさんの元気をもらいました。

・・・ありがとうございますm(_ _)m

c0228945_633441.jpg

c0228945_6335816.jpg

c0228945_6341187.jpg


そんなこんなで登りは4時間、
下りは2時間少々。

ようやく無事に尾瀬ヶ原の「見晴」まで
降りてくることができ、ほっと一息。

c0228945_6342611.jpg


まもなく見晴キャンプ場まで数百mといったところで
ふと、足を止めます。

う-ん、森の緑がきもちいい。

こちらは何度も宿泊したことがある
野営場なのですが。

周辺が美しいブナの森に囲まれていたことに
初めて気が付きました。

いままではいったい何をみていたんだろー。
少々不思議に思いながら、今日の新しい発見を喜びます。

c0228945_6343820.jpg


時刻はまだ13時半。

キャンプ場の受付と設営を済ませ、一息
ついたところで、桧枝岐小屋へ。

湿原を望むテラス席で
のんびりコーヒーブレイクをば。

・・・うま!

おもいがけずおいしいケーキに感動。
あ~ しあわせ。

*****

そんな静かな昼下がり。
ふと、昔のほろ苦い記憶を思い返しました。

あれはたしか、いまから5年前。
ちょうど同じ時期の海の日連休の日のこと。

はじめての単独縦走キャンプトレック地に
選んだのが尾瀬でして。

(鳩待IN~尾瀬ヶ原~見晴泊~尾瀬沼~大清水OUT)

その時は同僚のテントをレンタルし、ザックの重量も
おそらく20キロオーバー。

夕方にバケツをひっくり返したような土砂降りの雨に遭い、
設営場所が悪かったのか、フライシートがなかったのが
仇になったのか、ありとあらゆるものが見事に水没・・・。

翌日はさらに重量を増した荷物を担いでなんとか帰還。

あとにも先にも、あれだけ満身創痍になった
つらい思い出は無いとおもいます。笑

それをきっかけにマイテント(エアライズ)を即購入し、
ギア選びも雨対策も入念にするようになり。

今となっては「雨カモン!」の余裕すら
生まれるようになりました。

c0228945_633373.jpg


過去、何度もこの地を訪れていながら、ずっと
眺めるだけで終わっていた燧ケ岳。

私にとって燧ケ岳は、その姿を見るとホッと安心する、
尾瀬の守り神のような存在になっていました。

「山頂に登ったらどんな景色が待っているんだろう」

一度、燧ケ岳の目線から大好きな尾瀬を眺めてみたい。

・・・でもへなちょこの自分にはぜったいあんなところまで
登れないだろうなぁ。

ずっと、そう思っていました。

c0228945_6331571.jpg


この日、自分の足ではじめて山頂を踏み、

「いつも素敵な景色を見せてくれてありがとうございます」

と燧ケ岳に御礼が言えた事。
なにより感慨深い思い出となったことは言うまでもありません。

*****

また、常日頃から「身の丈に合ったお山選びが
楽しい山登りの絶対条件!」と思っている私ですが。

今回、迷いもなく燧ケ岳に登れる気がしたのは、この5年の間に
少しは成長したことを物語っているのかもしれません。

c0228945_6345067.jpg


そんな、つらかった思い出やらこの5年の間の月日を回想し、
昔を懐かしみながら過ごす午後のひと時。

しばしのんびりしたあと、テント場へと戻ると、
なんとまた同じような土砂降りの雨。

バババババババ
ザーー!

・・・しかしそこは安心のアライさん。
もちろん設置場所も考え、ギアの雨対策もばっちり。

うん、今日は安心安心。




さすがに今回は、雨や水没の恐怖もなく、
安心感に包まれながら、ぐっすりと眠りにつけた
ソロ天泊6年目の尾瀬の夜なのでした。

(続)
Commented at 2011-07-24 00:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by slow_trip at 2011-07-25 22:05
>非公開コメント at 2011-07-24 00:12さま
いつもいつもじっくり閲覧していただきありがとうございます。

第二話はちょっと長編過ぎましたね。苦笑
閲覧するのにお時間とらせてすみませんでした。。。

私のただの備忘録がなにかの気づきのきっかけに
なってくれてたらそれはとてもうれしいことだとおもいます。

ぜひぜひいつか尾瀬に足を運ばれてみてください。

きっと、自然に「ありがとう」という言葉がでてくるほどの
素晴らしい感動が待ってると思いますよ^^
by slow_trip | 2011-07-23 01:00 | camp trek | Comments(2)

slowな旅やアウトドアの備忘録です。たいしたものはありません。どうぞごゆるりと。


by slow_trip