8/9-11のおはなし。
夏空全開の週末は、避暑に最適な巨木の森で、
の~んびり過ごしてきましたー。
実はもともと、今回の連休には、「ひさしぶりに山へ行こう!」
という、山旅モードではあったのですが。
「‘あの憧れの地’に行くなら一緒に行こう」と、前々から
約束していた友人の体調があまり思わしくないとのことで。
今回のお山計画はまたの機会とすることに。
(ま、お山は逃げませんからねー)
で、お盆休みの超ハイシーズンに、ソロ+犬連れでも
楽しめる場所、どっか良いとこあったかなぁ・・・?
と、考えることしばし。
夏の暑い時期にキャンプをするなら標高を上げるに限る!と。
もっぱら、夏は避暑地しか選択肢にあがらない
ワタクシのサマーキャンプ地セレクトですが。
(なにしろ黒犬さんが暑いところがダメなので)
「あ、アノ場所があるではないか!」
と、一ヶ月ほど前に、たまたま偶然ネット検索で見つけた
よさげなスポットへ、この機会に出かけてみることに。
(なにしろ前日に電話してみたら、「土日の予約もまだ3組ですね」
←実サイト数は90以上。とのお答えだったので。笑 )
思い立ったが吉日。
金曜日の朝にそそくさ準備と、午前中に所要を済ませ、
いざ、6時間かけて目的地へしゅっぱーつ。
********
普段はめったに使うことがない東海北陸道をひた走り、
平日だったので渋滞もなく、予定通りの走行時間で
高速のインターを下車。
まずは、なにはともあれ、インター近くの「道の駅」で
今回のキャンプ中の食材をGET。
自分の中では数年前から、遠出の時は原則、
その地にお金を落とす意味で、「地産地消」
キャンプと決めているので。
今回の旅も、お米とちょっとした調味料しか
持参せず、基本現地調達でございます。
しかし、最近の「道の駅」はほーんと便利、ですよね。
今回も、なかなか有意義な買い物ができ、
ひと安心したところで、いざ、山の中へと向かいます。
ローカルな下道を走り、結構な山道を抜け、
小一時間ほどで標高1300mオーバーの
キャンプ場に無事到着。
まずは受付を済ませようと、綺麗な管理小屋を
尋ねると、人の良さそうなスタッフさんが
「こんにちはー」と出てきてくださいました。
くるまとサイト代(2泊分)の料金2100円(←安)
を支払い、簡単に説明を受けます。
「クマが出るので、食べ物はこのBOXにいれてくださいね。」
「今日はひと組だけなので
どこでも好きなところに張ってもらっていいですよ」とのこと。
ちなみに管理小屋には、スタッフさん2名が交代制で宿直を
してくださっているそうで、貸切の時でも、なんとなく安心です。
(山小屋の前のテント場に泊まるようなイメージに
近いかもしれません。)
荷物はこのとおり、リアカーを使って、せっせと運びます。
(リアカー利用のキャンプ場ばっかり行っているので
もうすっかり慣れたもの)
やはり、場内は結構広くて、サイトは1と2があるそう。
「奥のサイト(2)の方静かで落ち着きますが、
手前のサイト(1)の方がトイレと荷物の
揚げ降ろしが近くて便利ですね。」
というのがスタッフさんからのアドバイス。
ふむふむ。
ここを左に行くと霊峰の山が見える展望台。
結局、両方見比べて、やっぱり手前(1)が良いかなと、
受付の近くまで戻っていざ、設営。
今回は、6月に買ってまだ使用2度目のコットンテント。
無事、10本のペグも問題なく刺さり、設営完了~。
これだけ巨樹に囲まれると、なんだか一時だけ
森の住人の仲間入りをさせてもらったような気分です。
テント内を整備し、落ち着いたところで、
夜の星空撮影のため、展望台までちょっくら下見。
ちょうど山裾に陽が落ちるところで、西日がキレイ~
なのでした。
すっかり陽が陰って、おなかがすいてきたら晩御飯。
(ザ・飛騨食材を並べてみたの巻。)
夜は簡単に作れる、地元特産の飛騨ラーメンに
飛騨牛の角煮載せをチョイス。
ん~うまし。
思ったよりさっぱりしていて、食べやすいお味でした^^
食後は、これまた道の駅で買った「ごぼう茶」を
飲んでまったりと。
このキャンプ場は、自然への配慮から、人工的な
照明が全く無いので、夜は完全に真っ暗闇に。
静寂の森の中、ほのかなアルコールランプの灯で過ごす夜。
期待通り、夜になると、図上には満天の星空が。
木々の隙間からすらも星の輝きがまばゆいくらい。
まさに、見事なまでにお星様がキーラキラ。
天の川もクッキリ見えて、とにかく綺麗な星空なのでしたー。
翌朝は早起きなので、初日は早々に就寝・・・zzz
オヤスミナサーイ。
*************
翌朝。
AM4時起床。
空が明るくなり始めたと同時に、2日目の活動開始。
車で5分ほど下ったところにある湖を目指して
キャンプ場を出発。
朝5時過ぎに湖畔に到着。
車外気温は19℃。
ひんやりとした空気がきもちいい~。
まだ、涼しいうちにカヤックを組立て、
出発準備完了。
陽が登りはじめたところで、腹ごしらえの
朝ごはんtime。
こちらも、道の駅で買ってきた地元特産の笹寿司。
んーうまうま。
ほどよい酸味が、朝ごはんにぴったりです。
おなかもふくれたところで、
無風の穏やかな湖面をスイスイ~っと漕ぎ出します。
やっぱりここも、イメージ通り美しく、
まるで吸い込まれそうな、コバルトブルーの湖面。
ところどころに、こういった立ち枯れの木々が見受けられるのは、
この湖が霊山の噴火によってできたことを物語ってくれているかのようです。
時折、湖に注ぎ込む小さな沢に近づくと、
ひんやりヒヤヒヤ〜とそよぐ沢風が、
なんとも心地よく。
湖を半分回ったところで休憩がてら上陸。
お山の上の雪渓を眺めながら、沢の水に足をつけてみると・・・
「ひゃっこーい。。。」
雪解け水のあまりの冷たさにびっくり。
湖から見える雪渓がなんとも涼しげで。
今頃、きっとお山は混んでるんでしょーね。
(登山口の駐車場はほぼ満車だったので)
そうこうしてる間に、陽が上がってきて、
グングン気温も上昇し。
ぷっかぷっか
うとうと...
スタート地点まで戻ってきたところで、
朝駆けカヤック終了~
わずか3時間ほどのプチトリップでしたが。
気分爽快で、すっかり満足。
で、カヤックをちゃちゃっと片したあとは
湖畔にある大露天風呂に直行〜
まずは、併設の小屋で入浴料300円を支払います。
扉を開けると、予想通りの開放感。
眼下には先ほどまで佇んでいた湖の景色が広がっていました。
温泉は、硫黄臭ぷんぷんで、なんとも野趣あふれる露天風呂ですこと。
いやはや、きーもちよかったなぁ。
温泉からあがったあとは、併設のロッジでしばし休憩を。
沢水で冷やされた飲み物や、
かわいい温泉卵にも惹かれつつ、
迷った挙句に自家製クロワッサン(あんこ)をオーダー。
オーナーご夫妻も、とっても気さくな方々で。
なんとも落ち着く、湖畔のカフェ。
クロワッサンのほか、なんだか美味しそうなカフェラテもオーダー。
予想外の、本格的なラテアートが施されていて、
とーってもおいしかったです。
あー ほっこりほっこり。
しかし、まだ時刻は11時すぎ。
せっかくなので、近くの滝まで出かけ、しばし森の散策にくり出します。
いやしかし、ここの森にも巨木たちがぞろぞろいらっしゃること…!驚
落差70m以上?の、見ごたえのある滝にも感動しかり。
霊山の懐から流れ落ちる滝。
なんだか、見ているだけで、スーッと心が洗われるかのようでした。
その後は、お蕎麦やら、買い出しやら、他の温泉に
入るも良しかなと、いったん下界へ下りまして。
こちらの地方は蕎麦の里としても有名とのことで。
蕎麦好きな私としては、食べておかねば!と。
キャンプ場のスタッフさんオススメのお店を訪問。
からし大根添えの源流蕎麦、美味しかった〜。
いやはや、感動。
ちなみに、こちらのお店の脇には湧き水処があり、
とっても美味しい水を汲むこともできまして。
お店の方に、「犬がいるんですが…」と相談すると、
「それじゃあ、ここが涼しいからこちらにどうぞ」
と、水車の前で、しばしお留守番させていただいたのでした。
こちらの方々はほんとにみなさん親切な方ばかり。
ありがたやありがたや〜。
15時ころ、キャンプ場に戻ってきて、
あとはゴロゴロ、お昼寝タイム。
いやー、しかし、このコットンテントの気持ちよさったら。もう。
他のテントでは暮らせなくなりますね。
サイドの3つ窓を開けているだけで涼しくて
日中でも快適に寝れてしまうのです。
呼吸する天然素材ってスバラシイ!ですね。
黒犬さんも、すっかりこのテントがお気に召したようで、
テントに入るな否や、まったりお寛ぎのご様子です。
ふわぁ〜
オヤスミナサイ…zzz
途中で起きて、軽く夕飯を食べてからまた眠り。
時刻は2時すぎ。
ふたたび星の撮影に挑戦。
こちらは、長時間露光しながら、ポジフィルムで撮ったもの。
むむむ、左下に流星のようなものが・・・?
ちょうど、ペルセウス座流星群の時期だったので、
たまたま写り込んでくれたのかもしれません。
ヒャホーイ。
**********
3日目の朝。
5:00起床。
朝、テントを開けると巨木さんがででーんと鎮座。
「オハヨウゴザイマス(ペコリ)」
巨木の森って、なんでこんなに落ち着くんでしょうね。
朝、まだ涼しいうちに、森の中をテクテクお散歩。
朝の爽やかな空気は格別です。
で、戻ってきてから、チーズパンとカレースープで朝ごはん。
(いずれも道の駅でGET)
のんびりと朝を過ごして、早めに撤収。
三日間お世話になりましたー。
また来ます!
最後は、夏らしく、シフトクリームで〆!
日曜日、早めに帰ったおかげで、渋滞に遭う事なく、
スムーズに帰宅。
いやー。
遠かったけど、ものすごく充実した時間が過ごせました。
もうすっかりお気に入りに。
毎夏、リピートしてしまうかもしれません。
あまりに素敵なところだったので、今度はぜひ、
仲間たちを連れていきたいなぁとも思いました。
また、お邪魔させていただきますm(__)m
やっぱりTtちゃんのブログ記事を見ちゃうと、俄然行きたくなります。
8/31までとシーズンの終わりがちょっと早いので今年は断念。
でも絶対に来シーズンは足を伸ばして来ることにします。
今回も素敵なお話をありがとう♪。
それにしても師匠、6時間て。なんてアクティブな人・・・。笑
コメントありがとうございますー。
そうです、さすがご名答。
例の、先日お教えしたところです。
やっぱり予想通り、ものすごく良いところでした。
山に登る人が多いようで、テント場に近い雰囲気がまた良かったですね。
来季の営業期間はわかりませんが、おそらくクマさんたちのことも考えて
夏場だけの営業にしてるのかもな、とふと思いました。
(ミズナラの木が多かったので)
あと、行ってみればわかるのですが、秋口にあの道を行く勇気はさすがにありません。笑
夏場限定の短い間ですが、bebeさんは山上りも楽しめると思うので、ぜひ訪れてみてください~。
私は次回は沢歩きとツリークライミングに挑戦してみたいなぁと思っています。
ちなみに我が家から野反湖は5時間半、7月に毎週のごとく通っていた南信も5時間強。
ここまで来ると、5時間も6時間も変わらないよね・・・?という感じです。
疲れたら横になって寝れる車になったことも大きいですが。
ま、しかし、どう考えても‘普通’の若い女子は、20キロ級のカヤックやコットンテントを担いだり、
カメラ3台持ち歩いたり、片道6時間ワンマン運転したりとかは、まずしないでしょうね。。。笑
私でも知っているキャンプ場がついに登場しました(笑)
いつも素通りでしたけど、こんなに素敵な場所とは・・・ぜひ来年、訪れてみようと思います(´∀`)
素敵な写真と文章、いつも楽しんでます~♪
こんにちは~。
うれしいコメントありがとうございます^^
そういえば、asaasa32さんは岐阜にお住まいでしたよね?
近くに魅力的な山々が多くてうらやましいかぎりです!
私は暑いのが苦手なので、夏山登山は倦厭気味なのですが、
紅葉時期にこちらに登ってみたくなりました~。
ところでasaasa32さんはもっぱらテント泊派で、あまりキャンプメインの過ごし方はされないのでしょうか。
グータラキャンプは私の得意分野ですので、トンガリテントのことなど、
なにか聞きたいことがあったらいつでもコメントしてくださいね^^
ハイシーズンなのに避暑キャンプでまったり・・・羨ましいです!
それにしても6時間の運転は本当にタフですね^ ^
リアカーのキャンプ場に憧れてるんですけど、静かに過ごせそうですね〜。
タープではなくテントでしたか。
なんとも快適そうな癒し空間・・・道具選びがセンスでまくりですね!
このところ、写真の雰囲気が変わってきましたよね?
淡い感じがクラシカルで好きですよ♪
ラストのソフトクリームと雲のダブルふわふわ感も最高でした( ´ ▽ ` )ノ
生まれも育ちも岐阜ですが、山歩きをするようになって初めて、「私っていいところに住んでる!!」と思うようになりました(笑)
ここの山、個人的に紅葉時期がすごくオススメなので、ぜひぜひまたいらしてください~(´∀`)
実はキャンプにものすごく興味津々なんです!!
slowtripさんのキャンプレポを拝見して、フロアレスのトンガリテントに憧れていろいろ調べてました~
気になることが、“結露と虫”の2点なのですが、いかがですか?
「テント内で雨が降った」や「巨大な虫が入ってきた」なんて話を聞いては(((゜д゜;)))ヒョエーっとなっています。
コットンテントなるものもあるんですね~すごく気持ち良さそうで、これまた選択肢が増えてしまいました(*´m`)♪
いつもコメントありがとうございます~。
いやいや、みっちさんもいつも涼しそう&わりと遠出もされてませんか?
関西からだと、距離感がいまいちつかめませんが。
元々遠出のドライブが好きなんですが、最近は5~6時間くらいなら大丈夫になってきました。
これから紅葉の季節がやってくるので、また遠出の旅が続きそうです。笑
そうそう、タープにもできるコットンテントなんです。
正直、締め切っても気持ち良いので、フルオープンにするよりフルクローズの用途の方が多いと思いますが。
最近はリアカー利用のキャンプ場ばかり行っていますが、静かで良いですよ^^
今回の写真は、ほとんど35mmのフィルムカメラで撮ってます。
まだ買ったばかりなので使いこなせていませんが、追々山にも連れていきたいと思います~
お返事がおそくなってすみません~
(先週は仕事の締切に追われていまして、PCに向かう余裕がありませんでした・・・)
フロアレスのトンガリ、快適ですよ。
特に、山テントの次に買うならトンガリがおすすめです。
結露と虫ですが・・・
基本的に、あって当たり前のものと思われた方が良いですね。
ただ、インナーを使えばそのへんはある程度軽減されますし、
私はインナー使ったことありませんが、標高高いところに行くようにしたり、コットで寝たりすれば全然大丈夫です。
雨の時は、テント内が川になることもあります。笑
が、コットだと全然気にしないで寝れますしね。
ある意味トンガリのカテゴリーはテントではなく、タープだと思えば良いのだと思います。
また、使う場所も、適材適所、で選ぶことが大事かと。
(例えば標高が低くて虫が多い、島でのキャンプなどでは、私は使いません)
個人的には、インナーはフルサイズよりハーフの方が便利かなとは思います。
なので、最近のものだとピルツ7のサンド色なんかが、お勧めですね。
また何か聞きたいことがあったらいつでもお気軽に^^
適材適所!ああ、なるほどです~
分かっていたはずなのに、すべてを満たしたものを求めていました笑
テント内が川・・・もトンガリならではのご愛嬌ですね(´∀`)
おすすめのテントまで教えていただきましてありがとうございました!!
もう私の心の中で、2張目はトンガリで決まりです(*´m`)♪
また、いろいろ教えてください♪ありがとうございました~