Snow trekking & camp in KITA_YATSUGATAKE

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1/12-13のおはなし。

2年ぶりに、北八ヶ岳へ雪と戯れにいってきました~








何を隠そう、以前から当ブログをお読みの方はご存知のとおり、
私の職場の同僚には、いわゆる硬派な”山屋さん”がおりまして。



過去数回の雪中キャンプや雪山登山、夏の沢登りなど、
いわゆる玄人向けのアクティビティに関しては
エキスパートである同僚に連れて行ってもらっています。

(何名かはプロの山岳ガイドライセンスも持っている)



で、最近は諸事情で「合宿」は減ってしまっているのですが、、、


個人的に2月にマイナス30~40度前後にもなる極北へ行く
旅の予定があったので、耐寒訓練を兼ねた冬山テント泊へ
ぜひとも!という私たってのお願いを聞いていただき。


なんとかその前に都合をつけてもらって、初心者でもいける
雪山コースに連れて行ってもらったお話、なのでありますm(_ _)m






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連休中日の1/12(日)。



土曜日は全員仕事で、その後山岳会の飲み会があった
F氏にあわせて、遅めの12:00 中央道原PAに集合。



(いつもよりだいぶのんびり自宅を出発できたので、
すでにこの時点で、歩き始めはだいぶ遅くなりそうな予感大。。。)



その後、諏訪インターまで高速で走って、以後は下道で
とっとことっとこ走っていくと・・・


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目の前に八ヶ岳連邦がドーンとお目見え!



「うっひょ~!快晴!♪」

これを見た瞬間から、テンションが一気に急上昇^^



「こりゃぁ最高のドライブウェイだね!」

な~んて気分よく話していた矢先。



目的地の渋温泉手前10kmあたりから
本格的に雪道のカーブが続く狭い登り道となる・・・汗



この週末は、この冬一番の寒気団が到来中ということもあり、
新品のスタッドレスタイヤを買ったばかりとはいえ、
FFなので慎重に、シンチョ~に走り、、、
なんとか無事に渋温泉(渋御殿湯P)へ到着。




ちなみに3km手前あたりの急坂と、ゴール直前には
1台しか通れないような狭いところがあって、
かーなりヒヤヒヤでございました・・・ふぅ。。。


あんな道で路線バスと遭遇してしまった日には・・・  
アワワワワ(^^;; であります。





と、そんな安全運転もあって、渋温泉に到着したのは
14:00をすぎた頃。



ここまで来て、いまさらあせってもしょうがない(というか
ほかの二人はまったくあせる様子は無い)ので、
忘れ物などないようにきっちり準備を済ませます。



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まずは、2年ぶりとなるアイゼンの付け方の
復習からスタート。笑



今回でようやく3回目なのでまだまだピッカピカ。
「雪道、氷道、頼りにしてるよ~、アイゼン君! 」


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さらに、同僚から借りたピッケルをザックに引っさげて

準備万端、いざしゅっぱーつ。


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先頭は、元直属の上司で山岳ガイドランセンス所持のF氏。

ザックの中には、明日の登ハンで使うロープなども
入っているそうで。


かつては海外遠征などで7000m級の登山経験があるF氏の
ザックは見るからに年季が入っておりますね。



ちなみに、今回の私のザックは52L。
ほかの二人のザックは80Lクラス。


性別関係なく、大きなザックを背負える人たちは
やっぱりカッコイイ。



今回は、私以外の二人は現役バリバリの山岳会で
頻繁に山に行っているので、共同装備のほとんどを
「うちらが持つよ」と持って行ってくれたのでした。


・・・というわけで、私はもっぱら撮影係を担当してみる。
(一応カメラ機材は3kg以上、トータル16kgくらいでした。)



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渋の湯を出て、登り始めは結構ガツンと登り、
1時間弱の分岐あたりで最初の小休止。


気温はマイナス10度前後だったはずですが、、、?


「いやぁ、やっぱり登りはアツイあつい!」
と、口を揃えて汗を拭います。


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で、その後は、傾斜がゆるやかになってきたため、
ピッケルを片手に持ちつつ、写真を撮る余裕も出てきました。

(レンズはフルMFなので、一枚撮るのも一苦労ではありましたが)


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おそらく20kgはあるであろう大ザックを担いでいるのに
カメラを向けるとちゃんと目線を送ってくれる律儀なK氏。

(あ~りがと~)


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せっせと歩いて、夕刻16時近くなってきた頃。

「わ~ キレイ~」

西陽で雪原がキラキラ光っているじゃぁありませんか。


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日没前の、ほんのひととき。
やわらかい光が差し込む森の中。


なんだか、

「よく来たねぇ」
と、そんな風に山に歓迎してもらえているような。


ちょっとしたご褒美のような、
そんな気がした1シーン。



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「ぜんぜん息切れないで歩けてるね。ヤルなぁ」

と、日頃の運動が効いているのか、スピードダウンせずに
サクサク歩いてる私を見て、F氏がひとこと。


(冬山を楽しめるカラダや筋力をつけたくて、12月から毎日走って
カラダを鍛えてきた甲斐があるってもんです。)


で、ほめられてすっかり気をよくした私は、辛い最後の
上りもなんのその、休憩なしで意気揚々と登ります。


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何度もこのルートを歩いているというF氏の

「あと10分くらいかな~」

「ここ登りきったらヒュッテが見えるよ」


との言葉に励まされ、最後の上りを登りきると・・・


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「・・・着いた~!」

ここが、憧れの山小屋、「黒百合ヒュッテ」♪


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登り始めて2時間弱、なんとか明るいうちに

幕営地に到着できてホッと一安心。


「幕営は手伝わなくてもいいから、ちょっと小高い丘に登って
夕焼けの写真撮ってきてもいいよ」

と言ってくださったのだけども、残念ながら、時すでに遅し。


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全身を刺すような、冷た~い風がビュービューと吹きおろして

来る中、冬の設営もこなれた二人のおかげで、日が沈むと

同時くらいに、無事設営も完了。


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この日の幕営数は10~15幕ほどだったでしょうか。
(ちなみに小屋泊の方は90名もいたそうです。)


連休だからなのか?
やっぱり黒百合は人気の幕営地なんでしょうね。


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日が落ちると同時にぐんぐん気温が下がってきたので、

暖かい格好に着替え、しっかり着込んで夜の宴スタート。


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まずは、あたりめや練り物を焼き焼きヤキヤキ・・・


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次にお米を鍋でグツグツ炊きーの。

(もちろん生米からの鍋炊飯でっせ)


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下ごしらえしてきた材料を投入して

すき焼きの準備を始めます♪


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ひととおり材料に火が通ったら・・・


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「いっただきま~す♪」


「・・・んま!!」



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山の上で食べるご飯とは思えないこの贅沢さ。

あ~、しあわせ。

やっぱり山で食べるご飯は格別の旨さでありますm(_ _)m




しかし、食べても食べてもまだまだアルアル・・・

これだけの野菜やらお肉やらを全部担いできたんだから
そりゃぁ重かっただろうに。。。


改めて二人に感謝したのは言うまでもありません。


さらに二人は日本酒やらワインを空けている様子。

みんな良い感じにあったまったところで
湯たんぽを作って、寝床の準備をはじめます。



この時点(夜20時すぎ)で外気温はマイナス15度前後。


ちゃんと暖かく寝れるのだろうか・・・?と不安だったので、
いろいろ防寒装備を重ねてみたところ、、、


「・・・暑過ぎる」と、結局は寝袋の中でダウンを脱ぐ始末。笑


とりあえず、寒さで寝れないことはなさそうなので、ひと安心
したところで、オヤスミナサ-イ...zzz




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翌朝。

ゆっくりめの6:00起床。

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あれれ?

真っ白・・・・


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この2張がわがテントたち。

こりゃぁ山に登っても、ちっとも楽しくなさそうな予感が・・・。


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それにしても、この小屋の、あたたかくて綺麗なトイレに、
何度救われたことでしょう。


冬山におけるトイレのスペックは、かなり重要ポイントだと
いうことがよくわかりましたです。はい。


幕営料は1000円と、少々高めですが、こんな時期に
営業してくれているだけでも感謝感謝なのであります。


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ちなみに今回初めて使ってみたのが
このテントシューズなるもの。


トイレに行く時は、いつもこのシューズのままで
いちいち靴に履き替えずにいけたのが、
とっても便利なのでした◎


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そんなこんなで時刻は7:00。
二人が起きてきたところでぼちぼち朝ごはんtime。


まずはあらゆるものすべてが凍りついてしまっているので、
それらを全部解凍するところからスタート。


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昨日の残りのすきやき鍋とご飯を雑炊にして、
「いっただきま~す」。


あ”~ あったまる。


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午前8時過ぎの時点でマイナス15度だったので、
昨晩はマイナス20℃を下回ったんじゃない?との話。


「このまま山(天狗岳)に行ってもただの苦行で
終わるだけだよ」

といわれ、もともと登頂欲がない私は、1mmの未練もなく、
あっさり下山を選択。笑


なにしろ、マイナス20度の世界でもテント泊で楽しめただけで
大きな収穫だったので。

自分的にはもうそれだけで大満足。


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9:30am 黒百合ヒュッテ 撤収完了。

短い滞在でしたが、お世話になりました~m(_ _)m



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帰り道はひたすら下り道。


ザックも食材の分だけ軽くなったので、
昨日とは打って変わって軽快に歩けます^^



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降ったばかりの乾雪道は、「キュッキュッ」と鳴って、
なんともこのうえなく気持ちがいい。


ときおり、「ファッサ~」と静かに流れ落ちる粉雪の音以外は
人工音がまったく無い静寂の世界。


感覚が研ぎすまされていくとともに、
純白の白一面に覆われた世界に立っているだけで、
息をするごとにピュアになっていくようなあの感覚。


まるで、森に浄化してもらえたような錯覚すら覚えるのです。



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ん~

なんだか、もののけ姫に出てきそうな、
神聖な動物に見えるのは私だけでしょうか...


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雪歩きがあまりにも楽しく、足早に過ぎ去ってしまうのが
もったいなくて。

道草をムシャムシャ食いながら歩いてみる。


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「あれれ?凍ってるよー」

もう、マイナス10度以下の世界だと、なんでもかんでも
あらゆるものが凍ってしまうから、おもしろい。


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歩き始めて1時間半くらい経ったころ。
最後の最後に、お待ちかねの尻セードポイントが登場!

ピッケル片手に「ひゃっほ~い♪」


あ~ 尻セードのこの爽快感。
やっぱり何度やってもたまりませんっ。


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AM11:00すぎ。

無事、2時間弱の道のりで登山口の渋温泉まで
戻って来れました。


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アイゼン&ピッケルくん、2日間ありがとーう。




渋温泉行きの路線バスが上がってくるまで待って、
もと来た道を再び安全運転で帰ります。


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雪がなくなるところまで山を降りたあとは、
温泉に入って、お蕎麦を食べて帰るという定番の流れ。

温泉で全身解凍されてぽっかぽかになったあとに、
蓼科の手打ち蕎麦ランチをいただくという幸せたるや。

あ~ ごくらくごくらく。









毎回思いますが、冬山の極寒の世界を体験してから
下界に戻ると、すべてのものが極自然と、今まで以上に
ありがた~く感じられるようになります。


おかげさまで、めっきり寒さにも強くなった気がしますしね。


これらは、まさに”山(旅)の魔法”なのでしょう。



わざわざ寒い思いをしに過酷な場所にいく意味が理解できないと
おっしゃる方も多いですが、、、

家でぬくぬく過ごしているだけだったら絶対に味わえないワクワク感や感動、
そして感謝、心躍る景色、心の底からピュアになれる瞬間や
癒しがあるから、やっぱりまた何度でも山にいきたくなるんだと思います。




もちろん雪山は楽しいだけでは終わりませんが、礼儀と知識をしっかり
持ってさえいけば、こんなにもすばらしい世界があるんだってこと、
もっとたくさんの方に知ってもらいたいですね。



今回はあいにくの空模様でしたが、それはそれで新雪を楽しめたし、
八ヶ岳の山々に、「晴れた景色を楽しみにまたおいで」と
言われているんだと勝手に思っています。


やっぱり、旅は明日への活力!
その日を励みに、また日々の鍛錬を続けようと思います。




今回も長文駄文にお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m



(完)
Commented by けれる at 2014-01-23 21:07 x
凄い景色&気温ですね~!
日頃の努力がって、山を楽しむことができるんですね。
楽しそうですね~
私もいつか山に挑戦してみたいですね。
まずは体力つけないと、ですね^^;
Commented by slow_trip at 2014-01-25 19:04
>けれるさん
おひさしぶりです^^
コメントありがとうございます~。

たしかに凄い気温と景色でした。笑
行ってる時はさほど感じないのですが、帰ってきて写真を見ると、ブルブルしちゃいますね。。。

ここに行く前は、朝霧高原で真冬にキャンプした時のマイナス10度くらいが
一番寒い(ツライ)経験だったんですが、今回は着る物やシュラフもダウン尽くしに
したので、寝てる時の寒さは全然大丈夫でした!

同じ気温だとしても、雪がある場所の方がやっぱり暖かい気がしますね。

雪山の景色は本当に素敵なので、いつかぜひチャレンジされてください!!
by slow_trip | 2014-01-22 23:00 | camp | Comments(2)

slowな旅やアウトドアの備忘録です。たいしたものはありません。どうぞごゆるりと。


by slow_trip