slow trekking in JYOUDODAIRA

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9/14-15のおはなし。


日に日に秋めいてきた湿原の便りをききつけ、ちょっくら(?)

福島まで、小さな秋を探しに行ってまいりました~。








雨続きの蒸し暑~い夏もようやく過ぎ去り。
朝晩涼しい風が吹くようになってきましたね。



夏山よりも、断然、秋山が好きな私は、
「あ~きよ来い。は~やく来い」と。


秋の到来を心待ちにしておりましたm(_ _)m



****************


9/14(日)

前日土曜日は仕事のため、21時帰宅、
のち準備を済ませ、早朝3:00起床。


首都高を難なくスムーズに走り抜け、
東北道に入ったところで同僚たちと合流。



「おっはよ~」

「今日はほんとに気持ちのいい天気だー。」

「雲一つない青空、サイコ~!」と。


このフレーズを何度口にしたかわからないくらい。

久々の晴れ間に、朝から終始ニコニコ^^

ご機嫌なドライブの始まり始まり...♪



***************



蓮田ICからおおよそ4時間ほどでしたでしょーか。


目の前に広がる火山のダイナミックな景観と晴れ渡った青空・・・

「わー、まるでアンデスみたい~」と、

スカイラインの絶景に早くもテンションUP⤴





目的地の駐車場に到着したのは10:30すぎ。


ほんとに久しぶりの晴れ予報となった連休中日。

駐車場の混雑だけが心配でしたが、、、


まったくノープロブレム。笑

あっさり駐車できたところで、まずはトイレにレッツゴー。





・・・「ん?」

なんだか無性に気になる車(青のジムニー)が
停まっているではありませんか。


「むむ、もしや知人の車では?」

「・・・イヤイヤ、まさかこんなところにいるわけないっしょ」


と、一瞬、その方々の存在が脳裏をかすめつつ、
トレッキングスタート~。





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「わ~ ほんとに秋景色だー」

歩き始めてすぐに、早くも秋色の絨毯を発見。



これは、予想以上に秋の景色が期待できそうな予感...(ワクワク)





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しばし、急な登りを登ったところで、湿原に到達。

黄色い草紅葉がなんともカワイイじゃありませんか^^





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ちなみにこの日は午後から晴れ予報。

(だから、ゆっくり出発にしたというワケ。)



時折、雲の合間からスポットライトが降り注がれると

途端にメルヘンワールドに早変わり。



あまりにも美しい景色に、

この地を「petit eden(理想郷)」と勝手に命名。




今回は短いルートなので、急ぐ旅でもなし。

思い思いに写真を撮りながら、の~んびり進みます。





*****


時刻は12時すぎ。


まだ雲も多いことだし、

ひとまず腹ごしらえでもしましょうかね。



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風を避けられる、酸ヶ平(避難)小屋で

ランチタイム。




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私は、インスタント味噌汁と巻き寿司のチョイス。

ん~ うまうま。



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お向かいの方が食べていたカップラーメンと

同僚が食べていたクルミ蒸しパンもおいしそうでした^^



おいしい空気とともに、

山で食べるご飯は、格別ですね。



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おなかも膨れたところで、ふたたび小屋の外に出てみると・・・


「Oh! すばらしい青空じゃないかっ」




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湿原風景から岩稜帯へと景色は移り変わり、

足元は滑りやすいガレ場が続きます。



足元に気を付けながら、えっさほいさと登りつつ・・・



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時折、後ろを振り返り、湿原風景に癒されながら・・・




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たわいもない話に花を咲かせながらの、

終始ゴキゲンな山歩き♪





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歩き始めて40分ほどで山頂のピークに到達!



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スタート地点からは標高差わずか370mほど。

今回の行程で一番高い、標高1948.8mに到着。



ちなみにこの一切経山は、いまも火山活動を

続けている活火山なんだとか。



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山頂から、少し歩を進めたところが、

今回の旅のハイライトとなる展望ポイント。



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「わ~ きれい~!」

眼下には、コバルトブルーに光り輝く「五色沼」。




(磐梯高原の湖沼群・五色沼もありますが、
こちらが地形図的に正しい五色沼なんだそうです)



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それにしても、さすが火口湖。

お魚すらも住めない鉱水ということもあって、

なんとも表現しがたい神秘的な色。




・・・想像以上の美しさに、しばし見惚れてしまうほどでした。




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「ひゃっほ~♪」


あまりよく知らずに、連れて来られたこの二人も

大満足のご様子^^




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何を想ったのか、突然願掛けを始めるN氏(30代独身)。


・・・どんな願いを込めたんでしょうね。




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ピークの脇には、石が積み重ねられ、まるでモンゴルの
「オボー」←精霊が降りてくるための目印
のような、『空気大感謝塔』がありました。



しかし、なんとも説得力のあるネーミングセンス。笑





素晴らしい青空と空気に感謝しながら
山頂を後にします。




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眼下には、富士山にも似た火口をもつ

山容の美しい吾妻小富士の姿も。



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元来た道を戻って・・・



お次は、鎌沼方面へ。




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昼食を食べた小屋へ、再度トイレに立ち寄り、

すっかり人気のなくなった酸ヶ平湿原へと向かいます。



ここは、日帰りのハイカーが中心なので、

14時以降はほとんど貸しきり状態のトレイルに。



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湿原はもう、すっかり秋の気配。




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水深が浅いため、透明度がとても高い鎌沼。



「山上の楽園」とは、まさにこうゆう場所を

言うんでしょうね~。




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ものすご~くきれいに整備された木道を

てくてく歩いていくと、、、




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姥神さまの石像にご対面。




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石像の右隣には、登山安全の吹雪地蔵尊のお姿も。


姥神は神道、吹雪地蔵は仏教にあたり、
このように神仏が並ぶことは通常あり得ない。

ですが、吾妻山には沢山の神々が住んでいることから、
このようなことがありえたそうです。





「お邪魔させていただきます」

(合掌・礼拝)


それぞれの神様にご挨拶をして、その先へと進みます。



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すると、ここから景色が一変。



山上の楽園の風景から、苔むした針葉樹林の巨木の森へと
風景がガラッと変わりました。




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西日が差し込む、静かな静かな森のトレイル。


途中、すれ違ったハイカーさんは一人だけ。




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この道、チョット、他とは空気感が違うというか、

まるで、「神域」か「聖域」にでも足を踏み入れたかの

ような錯覚すら覚えるほど。


(高野山の奥の院に似た雰囲気)




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人によっては、大きな岩と苔だらけの

ぬかるんだ悪路という印象かもしれませんが。


苔好きの私にはたまらない道なのでした。




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3人とも、口を揃えて、

「きっとこれは姥神様からの試練に違いない」と。



頭上の倒木や足元の木の根に気をつけながら、

慎重に、慎重に、下っていきます。





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ププ。


「下りが苦手」と、最初は怖がっていた同僚も

ちゃっかり余裕のピースをしてたりして。




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だいぶ下ってきたところで、

今度は苔むした渓流を渡るという試練もアリ。




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結局、3度くらいは川を渡渉したでしょーか。



すっかり日も暮れ、時刻は16:30。

ようやく谷地平の避難小屋に到着です。




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本日の宿泊客は4組ほど。


すでに他の先客のみなさんは、
食事も終わってまったり過ごされている様子。


一般的には大混雑が予想される連休中日。
どれほど混むのか心配していましたが、、、


20人ほど泊まれる小屋なので、十分快適な
スペースでくつろげそうです。



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ホッと、ひと安心したところで、

まずは温かい飲み物をいれて、おやつタイム。

(水は小屋のすぐ前の沢から拝借)



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那須高原SAで買ってきた名物のスイートポテトと
共にいただきます。



ん~  おいしぃ~♪ 



やっぱり山歩きの後は、甘いものがイチバン^^



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そうこうしているうちに、あっという間に陽も沈み、
そのまま夕食タイムに突入~。


キャンドルの光の中、
同僚の二人はワインを1瓶あけて良い感じ。


狭いテントの中でそれぞれで食べるより、
断然快適な避難小屋泊まり。


テント生活ではなかなか出来ない、他のハイカーさんとの
ちょっとした会話や情報交換も楽しいものです^^






ちなみに、この小屋はトイレが無いのですが。
今回は事前に携帯トイレを購入して持参しました。


わたくし、避難小屋には何度も泊まっていますが、
携帯トイレは初体験。


むしろ汚いトイレに入るより、よっぽど快適で、
すっかりハマってしまいました~。笑



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夜は、約束どおり、星空の撮影会も開催。



この写真も、撮影開始から5分以内に撮れた写真ですが
よくよく見ると流れ星が3つほど写っていました。


他にも数枚撮影しましたが、そのほとんどに流れ星が
写りこむという抜群のコンディション◎




夜空一面に広がる天の川に酔いしれながら、
暖かい小屋でぐっすり眠る、谷地平の夜なのでした。

(ちゃんと耳栓も用意済み)


........zzzz





翌朝。
朝4:30起床。


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起きぬけは、温かいココア(&豆乳)と

自家製シリアルでエネルギーをチャージ。




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朝焼けと三角屋根の小屋のシルエットがなんともいい感じ。




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荷物をまとめ、小屋をキレイに片付け、

昨日辿ってきた道をふたたび戻ります。




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朝6:00。

谷地平小屋を出発~。



すっかり空も明るくなり、歩き始めてすぐに

バランス感覚が試される試練です。笑



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「やっぱり朝の方が苔がキレイね~」

沢歩きで慣れている私は、沢を渡る怖さよりも

美しい苔の撮影にひとり夢中。



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朝、まだ陽が射さない湿原の、

静かでひんやりとした空気が大好きです。



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「昨日の下りより、今日の登りの方が全然ラクだね」


谷地平が1500m台だったので、

今日は標高差にして250mほどの登り。



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足元のかわいいきのこに目を奪われつつ、




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まるで「こだま」や「もののけ」が棲んでいそうな、

巨木と苔の森歩き。



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ところどころ、こうやって小さな秋がちらほらと。



ゆっくり時間を掛けて歩く登りの方が、

小さな自然の存在に
気づけてイイですね。




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歩き始めて1時間ほど。

ようやく、薄暗い森に太陽の光が射し込みます。




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のんびり歩いて1時間半ほど。


8時少し前に、無事、石像のあった木道まで

戻ってきました。




「色々と、ありがとうございました(ペコリ)」

神様たちに御礼のご挨拶を。



昨日と違い、姥神さまがやさしく微笑んでいるように

見えたのは、きっと気のせいではなかったはず。



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朝露でキラキラ光る、リンドウと湿原の草たち。



早朝の、ある一時しか見られない、

湿原のやわらかい風景に癒されるひと時。




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「そろそろ朝ごはんにしようかー」と。

ベンチをみつけて、モーニングタイム。



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私は、目玉焼きとイングリッシュマフィンを

焼き焼きしーの。




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お気に入りの珈琲豆でコーヒーを淹れつつ。





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なんちゃって朝マック完成♪


んー  うまし!



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なんだか、「”おままごと”みたいだねー」

な~んて言い合いながら。


それぞれが好きなものを作り、おすそ分けを楽しむ。



「まさに、こーゆーことがしたかったんです!」と、

二人の、ほんとーに嬉しそうな表情が印象的なのでした。




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そうそう、ごはんを食べている間に、何人かに
話しかけられたのですが。


初老のおじさまが、ここに何度も通っている方で、
ここにまつわる、さまざまなことを教えてくださいました。



東吾妻山に登るのであれば、周回したほうが良いことや、
谷地平の奥には神社があり、吾妻山信仰の名残が
残っていることなど。


そうそう、今回浄土平に来ようと決めたのは、
「吾妻山は古くから信仰の対象の山で、修験道の山だった」
というのも、興味を引かれたポイントの一つでした。






かつては「山伏」の修行の地だった場所。


「山伏」に関しては、ちょっと関心が高い我々。



「山伏の世界では、大自然界の木々や谷川、
岩石など全てが仏の世界と観られ、
山に入る事とは、すなわち仏(大日如来様)
の世界に入る事。


そして山から下りてくる時は、
再び生まれてくる事を意味しており、
修験道ではこれを「再生」、
再び心が生まれ変わることを示している。


 山に入って重い荷を背にする時は畜生の世界、
空腹に飢える時は餓鬼の世界、
山頂にたどり着いた時のすがすがしい気持は浄土の世界と、
実践の中に仏の教えを体得し、
大自然界との一体感を観想する。


 何度も山に入って修行するという事は、
その都度母親の胎内に戻って、
仏心そのものの生まれ変わりとなって、
再び清らかな心で、すがすがしく
この世を生きる事を意味する」


そうです。



そういえば、この地の名前は「浄土平」。



ほー。

なるほどぉ!(ポンッ)



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朝ごはんを食べてから、ひたすらくだりで40分ほど。



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吾妻小富士や活火山の噴煙を眺めつつ、




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ハクサンシャクナゲの花を想像しながら、

駐車場に帰り着いたのでありました。





此処では、会う人会う人が気持ちよく挨拶をしてくださり、

黙々と歩いている人なんて一人もいませんでした。



出会った地元の方々からは、

「なんでこんなとこ来たの?(原発問題もあるのに...)」


と口々に言われましたが、

お世辞抜きに素晴らしいところだと思います。





またゼッタイに来ますよ!




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下山後は、老舗旅館の玉子湯に立ちより、

福島の桃をお土産にGET。





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湯上がりといえば、やっぱり蕎麦!

ということで、お蕎麦を食べて、家路へと帰りました。





「いや~ 完璧なプランニングでしたね」と。



今回の旅の同行者は、片やバリバリの山岳会所属、
片や山登りビギナーという二人でしたが、
今回のコース取りを大絶賛してくれました。

(二人は避難小屋は初体験)



喜んでもらえて、本当によかった。



やっぱり、静かな山歩きと、身の丈にあった山登りは
充実度も高く、またすぐに山へ行きたくなりますね。



また、秋晴れの下でのんびり山を歩ける日が
いまからとても楽しみです。






(完)






<余談>

初日の駐車場で見かけたジムニーは、なんと
本当に知り合いの方の車だったことが後でわかりました。

その方は、ぐるっと大回りで縦走されていたそうです。

こんな渋い山で同じようなルートを辿るとは・・・!
意外と世間は狭いのかもしれませんね。笑











Commented by bebe at 2014-09-21 02:50 x
いや~も~なんだかヤラレた感が非常に強いです!笑

はなからいつもカメラの師匠として勝手に尊敬しているものだから、
ヤラレたも負けたもの何も無いんですけれども、、
同じものを撮っていて、どうしてこんなにもまったく違うのか!
今回特にそれを思い知らされた感じです。苦笑。
やっぱり写真一枚一枚にかける愛情と情熱が全く違う。魂入ってますもん。
あとは、構図とタイミングですね。分かっちゃいるけどなかなかそれが~_~;
一瞬のチャンスをまったく無駄にしてない。う~む、良い勉強になりました!笑
Commented by slow_trip at 2014-09-21 20:50
>bebeさん
コメントありがとうございます^^

たしかによく、「料理と苔むした森を撮っているときは気合が違う」といわれます。
結構、愛情と情熱がこもってると思います。笑

でも、構図やタイミングというのは、あまり意識していないので。。。
他の方から言われると、「そうなのか~」と逆に驚いてしまいます。

なんだかそんなとこまで褒めていただきありがとうございます!

本当にいつかどこかでお会いできるかもしれませんね。
もう車も覚えましたし、私はBEBEさんを認識できる自信がありますよ。笑
by slow_trip | 2014-09-19 09:00 | trekking | Comments(2)

slowな旅やアウトドアの備忘録です。たいしたものはありません。どうぞごゆるりと。


by slow_trip