足元は滑りやすいガレ場が続きます。
のような、『空気大感謝塔』がありました。
14時以降はほとんど貸しきり状態のトレイルに。
言うんでしょうね~。
このように神仏が並ぶことは通常あり得ない。
ですが、吾妻山には沢山の神々が住んでいることから、
このようなことがありえたそうです。
(合掌・礼拝)
すると、ここから景色が一変。
西日が差し込む、静かな静かな森のトレイル。
途中、すれ違ったハイカーさんは一人だけ。
この道、チョット、他とは空気感が違うというか、
まるで、「神域」か「聖域」にでも足を踏み入れたかの
ような錯覚すら覚えるほど。
(高野山の奥の院に似た雰囲気)
ぬかるんだ悪路という印象かもしれませんが。
苔好きの私にはたまらない道なのでした。
3人とも、口を揃えて、
「きっとこれは姥神様からの試練に違いない」と。
頭上の倒木や足元の木の根に気をつけながら、
慎重に、慎重に、下っていきます。
ププ。
「下りが苦手」と、最初は怖がっていた同僚も
ちゃっかり余裕のピースをしてたりして。
だいぶ下ってきたところで、
今度は苔むした渓流を渡るという試練もアリ。
すでに他の先客のみなさんは、
食事も終わってまったり過ごされている様子。
どれほど混むのか心配していましたが、、、
20人ほど泊まれる小屋なので、十分快適な
スペースでくつろげそうです。
ホッと、ひと安心したところで、
(水は小屋のすぐ前の沢から拝借)
ん~ おいしぃ~♪
やっぱり山歩きの後は、甘いものがイチバン^^
断然快適な避難小屋泊まり。
(ちゃんと耳栓も用意済み)
........zzzz
翌朝。
朝4:30起床。
朝焼けと三角屋根の小屋のシルエットがなんともいい感じ。
谷地平小屋を出発~。
「やっぱり朝の方が苔がキレイね~」
美しい苔の撮影にひとり夢中。
谷地平が1500m台だったので、
今日は標高差にして250mほどの登り。
ところどころ、こうやって小さな秋がちらほらと。
小さな自然の存在に気づけてイイですね。
のんびり歩いて1時間半ほど。
8時少し前に、無事、石像のあった木道まで
戻ってきました。
神様たちに御礼のご挨拶を。
見えたのは、きっと気のせいではなかったはず。
湿原のやわらかい風景に癒されるひと時。
なんちゃって朝マック完成♪
東吾妻山に登るのであれば、周回したほうが良いことや、
「山伏」に関しては、ちょっと関心が高い我々。
岩石など全てが仏の世界と観られ、
山に入る事とは、すなわち仏(大日如来様)
の世界に入る事。
そして山から下りてくる時は、
再び生まれてくる事を意味しており、
修験道ではこれを「再生」、
再び心が生まれ変わることを示している。
空腹に飢える時は餓鬼の世界、
山頂にたどり着いた時のすがすがしい気持は浄土の世界と、
実践の中に仏の教えを体得し、
大自然界との一体感を観想する。
その都度母親の胎内に戻って、
仏心そのものの生まれ変わりとなって、
再び清らかな心で、すがすがしく
この世を生きる事を意味する」
そうです。
そういえば、この地の名前は「浄土平」。
ほー。
なるほどぉ!(ポンッ)
朝ごはんを食べてから、ひたすらくだりで40分ほど。
吾妻小富士や活火山の噴煙を眺めつつ、
ハクサンシャクナゲの花を想像しながら、
駐車場に帰り着いたのでありました。
此処では、会う人会う人が気持ちよく挨拶をしてくださり、
黙々と歩いている人なんて一人もいませんでした。
出会った地元の方々からは、
「なんでこんなとこ来たの?(原発問題もあるのに...)」
と口々に言われましたが、
お世辞抜きに素晴らしいところだと思います。
またゼッタイに来ますよ!
湯上がりといえば、やっぱり蕎麦!
ということで、お蕎麦を食べて、家路へと帰りました。
「いや~ 完璧なプランニングでしたね」と。
喜んでもらえて、本当によかった。
いまからとても楽しみです。
(完)
<余談>
初日の駐車場で見かけたジムニーは、なんと
本当に知り合いの方の車だったことが後でわかりました。
その方は、ぐるっと大回りで縦走されていたそうです。
こんな渋い山で同じようなルートを辿るとは・・・!
意外と世間は狭いのかもしれませんね。笑
はなからいつもカメラの師匠として勝手に尊敬しているものだから、
ヤラレたも負けたもの何も無いんですけれども、、
同じものを撮っていて、どうしてこんなにもまったく違うのか!
今回特にそれを思い知らされた感じです。苦笑。
やっぱり写真一枚一枚にかける愛情と情熱が全く違う。魂入ってますもん。
あとは、構図とタイミングですね。分かっちゃいるけどなかなかそれが~_~;
一瞬のチャンスをまったく無駄にしてない。う~む、良い勉強になりました!笑
コメントありがとうございます^^
たしかによく、「料理と苔むした森を撮っているときは気合が違う」といわれます。
結構、愛情と情熱がこもってると思います。笑
でも、構図やタイミングというのは、あまり意識していないので。。。
他の方から言われると、「そうなのか~」と逆に驚いてしまいます。
なんだかそんなとこまで褒めていただきありがとうございます!
本当にいつかどこかでお会いできるかもしれませんね。
もう車も覚えましたし、私はBEBEさんを認識できる自信がありますよ。笑