遅ればせながら11日間ほど夏休みをいただき、
ひさしぶりにネパールへと旅立ってきました~。
ネパールに行くのは、仕事での渡航を
含めると、かれこれ7回目になるでしょうか。
初めて訪れたのは2005年。
プライべ-トでは、3年に一度くらいのペースで
ネパール病にかかる体質のようでして。
2008年秋:ムクティナートからベニまでMTB
(最高高度 約3,800m)
2011年秋:ランタン谷トレッキング
(最高高度 約4,550m)
そしてこの後、仕事で2012年GWに行っているので、
今回もやっぱり3年周期のタイミング。
ただ、今回は、昨年4月におきた大地震による
被害が気がかりで決めた渡航でもありました。
「タメルにも山にも、全然観光客がいない・・・」
震災後のネパ-ルを知る人は口々にそう言います。
地震で崩壊した建物はごく一部なのに、
全く影響のないルートでもトレッカーの姿は
まばららしく・・・
観光の仕事をしている人が多いネパールでは
風評被害による損失のほうがよっぽど大きいに違いない、、、。
ネパールは、個人的にも大好きな国の一つ。
いままでネパールという国や人からたくさんの恩恵を
受けたお礼に、自分もなにかできることはないか。
震災の支援として、お金を送ることも
もちろんとてもスバラシイことだと思います。
ですが、わたしは、できるだけ自分の足であるいて、
現地にお金を落とすこと。
そしてネパールは今も安心して旅ができる国であること、
こんなにもすばらしい大自然があることを、
写真や文章を通じて多くの人に伝えること。
それが、いまの自分にできる最良の
支援ではないかと思ったのです。
「いつかネパールに行ってみたい!」
そうおもってくださる方が
一人でも増えてくれることを願って・・・
なので、今回はいつもの、’のほほ~ん’とした旅より
ちょっとばかし気合が入ってました。
「書く」こと、「伝える」ことを意識して、
リアルな雰囲気が伝わるようにと、写真もたくさん
撮りましたし、メモもたくさんとりました。
さながら、トラベルライター気分。笑
ちなみにパタゴニアやユーコン等、過去の旅日記は
どれも途中で力尽きましたが・・・(汗)
今回はその反省を生かして、旅をしながら大筋を
iphoneにメモしてきました。
最後まで更新できるようがんばる所存ですので
気長にお付き合いいただければ幸いですm(_ _)m
(「行ってみたーい」などのコメント大歓迎♪
いいね拡散もぜひおねがいします!)
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1/13(水)
朝、ザックを担いで出勤し。
20:30 仕事が終わってから、そのまま羽田空港へ。
東京モノレールに乗るのは久しぶり。
成田と違って、羽田の移動は気楽でいいですねー。
少し時間に余裕があったので、空港到着階にある
事前予約不要。
30分で1,030円也。
タオルやシャンプー類、一式備え付けられていて、
さらに個室が使えるとのこと。
しかも、ドライヤー完備で、隣のカフェの
ドリンク無料券付き。
今回のように、仕事を終えてから行くとき
などは、なかなか利用価値高いと思います◎
あ~ さっぱりさっぱり。
22:30頃、荷物のパッキングを済ませ、
タイ航空のチェックインカウンターへ。
事前に、WEBでシートリクエスト済み
(夜行便は通路側、日中便は窓側)
なので、特に急ぐ理由なし。
唯一気がかりだったのは、新調した軽量
ザックがボロボロにならないかという点、、、。
一応70Lサイズのゴミ袋は用意してましたが、本来は
キャリア側でサービスしてくれるはず。
私:「ザックに袋カバーおねがいできますか?」
カウンターの人:「申し訳ありませんが、今在庫を切らしてまして…
どうしても希望される場合、あちらの場所で
有料サービスがあるはずですが、いかがですか?」
私:・・・え( ̄O ̄;)
しかし、ちょっとゴネてみたら、「別のカウンターで
予備がないか探してきます!」と、
5秒ほどで用意してくれました。←速
あまりにもあっさり用意してもらえたので、
ただ単に経費削減なんじゃないだろうかと
疑ってしまったり。。
ともあれ、何事もまずはごねてみるもんですね。
(旅先での教訓です)
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無事チェックインと出国審査を済ませて、搭乗口へ。
買い忘れた耳栓をGETし、水を買って機内へ。
しかし、空港はやはり暑い…
現地は寒い寒いと脅されていましたが、
いちおう半袖着てきて良かったです。
欧米人の方はどこでも半袖。
ちなみに今回のチケットはタイ航空のサイトで
直接購入しました。破格の5万円弱!
(通常はオフ期でも10万前後)
この時期でもバンコクまでは混んでいるようで。
見渡すと、席は9割方埋まっている様子。
0:20 定刻通り出発。
いつも通り、離陸とともに爆睡…zzz
機体が安定した頃、目をさますとドリンクが
手渡しで配布され、機内食の軽食が置いてありました。
ふむ。
これがグルテンフリーのサンドイッチ。
というのも、今回はすべて特別食を
リクエストしてみたのです。
お味はというと、、、
「めっちゃ薄味。というか無味。and パッサパサ。」
・・・深夜1:00すぎだったこともあり、
無理はしませんでした。
その後すぐに消灯。
10列位前にいる赤ちゃんが延々3時間くらい
夜泣きをしていて、それはそれは
かわいそうな泣き叫びっぷり。。
(こんなときに耳栓が活躍)
昔は移動中や旅先では全然寝れない体質(ザ神経質)
だったのに、いったいいつから寝られるように
なったんだろう??
年々、確実に鈍感(細かいこと気にならない人)に
なってきてますねぇ。
いいことだ。
日本時間5:30頃しばらくして、明るくなり、
朝食が配ばれてきました。
なにげに、特別食のいいところは、通常食よりも
先にサーブされるところ。
↑グルテンフリー食
クロワッサンと、オムレツと、チキンソーセージ。
通常食と何が違うかといえば、丸いパンがあるか無いか?くらい。
このクロワッサンは、本当に小麦粉じゃ
ないのかしら??(謎)
普通においしかったです。
ちなみに特別食には、ベジタリアン(数種類)、
ムスリム食とか、フルーツプレートとか、
他にも10種類くらいあります。
ちゃんとしたキャリアさんは、きちんと
細かく対応していて素晴らしいなぁと思いました。
タイ時間で5:20 バンコク空港に到着。
広~い空港内を、テクテク移動。
乗り継ぎ時間はたっぷりあるので、搭乗口近くの
フードコートでしばしネット&やり欠けの仕事を
やっておりました。
以前より、wi-fiが使いやすくなってます。(嬉)
タイと言えば、フルーツ天国。
個人的には甘くないバナナチップが大好きなので
トレッキング中の携行食として購入。
時間が来たので、再び搭乗。
窓側に乗るとテンションあがりますっ⤴
3時間くらいの飛行時間ですが、
機内食はしっかり目。
↑シーフード食
これはめちゃくちゃ美味しかった~◎
さすがシーフード天国のタイ。
この選択は間違いありません!
おなかも心も満たされたら、あっというまに、
離陸のアナウンス。
そろそろかな~?と思って窓を見たら、案の定
ヒマラヤが見えてました。
幸先良いなー♪
どんどん近づいてくるヒマラヤを見ながらニヤニヤ。
そしてほぼ定刻通り、カトマンズ空港到着。
入国審査と空港取得のVISAを申請し、
心配していた荷物を待つこと30分強。
おー。
無事でてきた!
ビニールは一部穴が開いてはいましたが、
ザックは無傷でした。(ホッ)
ここでつまずいたら元も子もありません。
着陸から1時間以上経過して、
ようやく空港出口へ。
ガイドのディルさん、ドライバー(
バイラワさん)と無事合流。
前回のランタンでもお世話になった二人。
今回もよろしくお願いしますー!
今日はこのTOYOTA車で移動。
昼過ぎに空港を出発し、その日のうちに登山口の
ベシサハールへ向かいます。
ノーヘル、2人乗りは日常茶飯事。
着くのは20時すぎになるとのことで、途中で軽めの軽食をいただくことに。
ネパールと言えば、どこにいっても紅茶。
特にミルクティやマサラティをよく飲みます。
そして、山奥や小さな商店でも見かけるのが
この「TOKLA TEA」のティーバック。
「TOKLA TEA」はネパールのイラム地方で
採れる茶葉を使った紅茶です。
実はネパールのイラム地方というのは、
紅茶の一大産地ダージリンのすぐ隣。
国境をはさんでいるだけで、気候や地形も
似ていて、おいしい紅茶が取れる土地なのです。
そんな紅茶の本場で生産される「TOKLA TEA」。
ダージリンほどネームバリューがないため、
お値段がお手頃なのがうれしいポイントです。
私はとくにマサラティ(インドでいうチャイ)
が大好きですねー。
「チャイ」とは、お茶のこと。
そして、「マサラ」とは、様々な香辛料を
粉状にして混ぜ合わせた物のこと。
つまりマサラティーとは、スパイス
たっぷりのミルクティーのことを指します。
スパイスはもともと漢方薬の原料で、胃腸を活発にし、
肝臓の働きを助け、強壮作用があります。
要は、スパイスは薬膳(漢方)みたいなものと
一緒なんですね。
ちなみに使用される主なスパイスとその効能は、
●丁子(ちょうじ=クローブ)
【働き】*胃痛、腹痛に効果
●桂皮(けいひ=シナモン)
【働き】*体を温める
●生姜(しょうきょう=ジンジャー)
【働き】*血行促進、発汗、体を温める、消化吸収など
●小豆蒄(しょうずく=カルダモン)
【働き】*消化促進
丁子、桂皮は、内臓から温める働きを持つ作用の食材。
生姜や小豆蒄(カルダモン)も温性で、
余分な水分を排出する働きもあるそうです。
つまり、マサラを飲むことで、内臓から体を温め、
気や血液をスムーズに巡らせてくれるということ。
また、発酵している紅茶も体を温める性質なので、
マサラティーは寒い時期にピッタリというわけです。
「郷に入れば郷に従え」
現地の方が飲んでいるものを一緒に飲むのが一番!
そして、この日の軽食はチョウメン。
一番早く作れるのがコレとのことだったので、
チョウメンを2皿オーダー。
3人でシェアして美味しくいただきました♪
その後もひたすら走って、西へ西へ。
車の上に乗るのもネパールでは当たり前。
車の上でお菓子ムシャムシャ。
自由だなぁー
ふふふ
西陽がとってもいい感じの夕暮れなのでした。
ついでに余談。
機内や暑い空港(特にバンコク)などの気温差が
ある環境でも蒸れず、たいへん快適でした◎
トレラン&トレッキング用ソックスとして購入しましたが、
今後は旅行用としても重宝しそうです。
19:30 目的地のベシサハール到着!
意外と都会的な町でびっくり。
夕食は、念願のダルバート。
ダルバートは、ネパールの庶民的な料理で、
ダル(豆スープ)とバート(米飯)の合成語。
それに野菜などのおかず(タルカリ)、
漬物(アツァール)の2つを加えた4つが
セットになった食事をいいます。
ネパールでは毎日朝晩食べられている料理で
日本の「味噌汁、ご飯、副食」の組み合わせにあたるもの。
ちなみに私はダルとカレー味のじゃがいもの
タルカリが好き◎
ネパールは300種類にも及ぶ豆を料理に使うため、
ダルが食事の主役といっても過言ではありません。
レストランなどでは追加料金で肉(おもにチキンが多い)
もつけられますが一般家庭では稀であり、
週に一度くらいしか食べないようです。
食事としては大変に栄養のバランスが取れているらしく、
米と野菜と豆と漬物なので、日本人には非常に合う料理
かと思います。
そして、もちろん食前・食後にはマサラティー。
ドライバーさんはククリラム(サトウキビのラム酒)を
飲んでいらっしゃいました。
食事が終わるころには、21時をすぎており。
あとは寝るだけ。
(シャワーはあるけど、ほぼ水なので浴びません)
おやすみなさーい・・・zzz
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朝5:00
チベット仏教のお経で目が覚めます。
(写真は7時頃のもの)
ここから先はチベット仏教の世界なんだな~と
しみじみ。
朝は紅茶、トースト、卵、ポテト、
リンゴという朝食セットいただきました。
だいたいこれで400円前後かな?
明るくなったら洗濯する人々の姿も。
今回の旅のパッキングウェイトは11㎏くらい。
でも、今日は歩かず、ひたすらジープで移動の日。
「8:00にジープを予約した」と言っていたけど、
一向に来る気配がないので、しばし散策。
これが泊まったガンガプルナホテル。
どこでもわりと「ホテル」と書いてあるけど、
設備は寝るだけの部屋という簡易ロッジがほとんどです。
(大体1泊300円~500円が相場)
カメラを持って、ふらふらしていたら、
かわいい子と目が合いました。
もこもこの帽子がなんともかわいい^^
ネパールの人々は恥ずかしがり屋さんが
多いですが、基本的にとってもフレンドリー。
このあとも、ジープが来るまでの間、
宿の子供たちとしばし戯れ、
楽しいひとときを過ごさせてもらいました。
(つづく)