前回(vol.1)の続き。
金門島旅2日目のお話です。
DAY2 3/7 mon.
0時過ぎに寝ついて、5時には目が覚めるという...
生粋の早起き人間のワタクシ。
もちろん外はまだ真っ暗。
しばらく布団の上でゴロゴロしていましたが。
昨晩は早い時間から朝まで、がっつり寝ている
お二人さんも、6時には起きたので。
おいしく朝ごはんを食べるべく、ゆるっと
宿の周辺を走りに行くことに。
(動かざる者、食うべからず!)
(iphoneで撮影)
念のため迷子になっても困らないように
このサンダル、片足120gと軽量&ペラペラ。
気軽に持って行けるので結構重宝しています◎
実は、宿の周辺は小さな湖がたくさんあり、
多種の水鳥たちの生息地になっているよう。
昨日バイクに乗ってる写真を撮った場所↑が
慈湖という名の湖なのですが。
ここは半分海水の湖となっており、金門の国立公園で
もっとも規模の大きい鳥類の生息地なのだそうです。
(iphoneで撮影)
というわけで、思い付きで、本日のランニングコースは、宿(南山)
からぐるっと大回りで慈湖一周~。
なんやかんやでトータル1時間のrunning。距離にして9km。
なにせ湿地地帯はバイクでは走れませんので。
漁業、沼、畑、潅木、森など、栄養豊かで複雑な生態系ということがよ~くわかりました。
朝からいい汗かいて気分爽快♪もちろんお腹もぺっこぺこ。
宿に戻って、シャワーを浴びたら、待望の・・・
朝ごはん!
この日の朝食は、金門の人々の朝の定番メニュー
「広東粥」「油條」「焼餅」。
この「お粥」と「油條」という揚げパンのコンビ。台湾や香港などでも朝ごはんの定番なのだそう。
油條をちぎり、浸して食べると・・・めちゃくちゃおいしい~!!
これがあるだけで口当たりやさしいおかゆにコクと食べ応えが出てきますねぇ。
そうそう、もう一つ、「焼餅」という名の台湾風焼きパンも超絶美味しかった。
パンとは言えども、生地はパイのように何層にもなっていて、サックサク。
ハチミツでも入れてあるのか、ほんのりと甘い味と小麦の味がしっかりとしていて、あっさり完食♪
そして金門の広東粥は、ものすご~くトロットロ。
日本人がイメージするお粥とは全く別の次元の食べ物です。
コレ、豚骨スープで米をじっくりと煮込み、豚肉、
肉団子、臓物、魚肉団子、卵などが加えられたもの。
具がたっぷりなのに、なんとも朝にぴったりの
元気になれるお粥なのです。
いやはや、宿泊料が安い(2泊で一人5000円)のに、こんな満足度の高い朝ごはんが食べられるとは。
うーむ、なんという贅沢。
ぜったい、金門島では、伝統民宿にとまって、金門式ごはんを食べるべき、ですネ。
朝から全開でニンマリすること間違いなし!
船内はバイクの人、乗客と様々。
ちなみに大金門と小金門との間は、このフェリーが毎日28往復もしているそうです。
船は30分おきに出ていて、乗船時間はわずか20分ほど。
10:45 あっという間に小金門島に到着です。
これが、google earthでみた、大金門島(右)と
小金門島(左)の位置関係。
ちなみに、あえてこの島にやって来た理由は、
おいしいと評判のタロイモ料理を食べるため。
そのために、体力を使わないバイクで回るよりも、人力で向かうことを選択した我々。
(芋をおいしく味わうための意気込みが尋常ではないw)
港で自転車を借りるつもりだったのですが、船を下りても
それらしい場所が見つからず・・・
時間もあることだし、歩くことに。
ここはぐるっと巡って20㎞ほどの小さな島。
人口8000人ほどで、よりいっそう、のどかな時間が流れています。
歩き始めて30分ほどした頃。
見覚えのある(おそらく有名な)お土産屋さんを発見~。
1960年創業の「金瑞成貢糖廠」さん。
金門島名産のお菓子といえば、この「貢糖」。
「落花生」を原料にした福建省特産のお菓子だそうです。
試食を頂いたところ、サクサクでほどよく甘く、
濃厚なピーナッツ味がとっても美味しい!
中でも絶品だったのは、竹の葉でくるんだ竹葉貢糖。
これを、お土産にしたところ、大好評◎
いろいろ入ってるアソートタイプも好きでしたが、
竹葉貢糖は別格のおいしさです。
そして、買い物を終え、再び歩こうとしている我々に、お店の方が、この先の「烈嶼郷文化館」で自転車が借りれるよ!と教えてくれました。
OH、これはうれしい。ご親切にありがとう♪
おかげで、ここから先は念願の自転車!
「自転車さいこー!」
…だったのは、下り坂の、ほんの一瞬だけでした。笑
まぁ、島だけに、道がどこも平坦なわけはなく。
ほぼほぼギアの利かないママチャリで巡るのは思った以上にタイヘンで、、、
いやはや、相当に体力を消耗。。。
でも、下り坂だけはやっぱりきもちいいぃ~♪
・・・
自転車を全力で漕ぐこと1時間弱。(もはや苦行)
結局、目的地の食堂に辿り着いたのは、12:30過ぎのこと。
お店に着いた時点で、汗をかきまくってびっしょり。すでにだいぶクタクタの面々。笑
・・・タロイモ、はよ!
という我々の願いが通じたのか、お店はガラガラで料理も手早くサーブされてきました。
注文したのは、150元のセットメニューと芋頭丸子。
きっとコロッケに違いない!と信じて注文。
見事正解だったようです。(ホッ)
・・・う”まっ。
なんでしょう、このソフトな食感がたまりません。
何もつけなくても、すっごく美味しい~。
ちなみにタロイモとは、里芋の仲間。
お味は、里芋と薩摩芋の中間みたいな感じでしょうかねぇ。
こちらが、セットのプレートwith丸子。
カボチャ、貝柱、干しハマグリ、タロ芋、シイタケが入った
焚きこみご飯と、ほうれん草炒めと海鮮スープ。
どれもこれも、本当においしかった◎
ちなみに魚肉団子も、金門島の名物。
美味しいシーフードが味わえる島旅は
やっぱり最高です。
そして、一番楽しみにしていたのがこの
タロイモアイス。
うっひょー
もう、サーブされた瞬間から、このアイスが
自分の好みすぎて、笑いが抑えきれない人が。笑
この、小さすぎず多すぎない量も、
ちょうどいい塩梅◎
・・・これはやばい。
というわけで、あまりの美味しさに、ここまでの辛い道のりと疲れもすっかり吹き飛んだ我々なのでした。
いや~、小金門島に、芋料理を食べにくるだけの価値は十分ありです!(きっぱり)
ちなみにこれが、調理される前のタロイモ。
小金門島の名産で、この地の特殊な赤土と水質により、
このような美味しい芋が栽培できるんだそうです。
ちなみにタロイモが一番おいしいのは「秋」。
秋の芋は甘みが全然違うそうですよー。
むー、これは、また秋に再訪せねば!!
三層樓芋頭餐館
金門県烈嶼郷黄厝23-1号(08)236-2415、0937-682-749営業時間8:00~17:00
すっかり身も心もチャージされたところで、
再び自転車に乗って帰路へ。
(涼しげに漕いでいるように見えますが、実際は結構タイヘン。)
途中、海の方を眺めると、橋が見えました。
金門大橋と言って、大金門の金寧郷と小金門を結ぶ海上に架かる橋になるそうです。
2017年完成予定だそうですが、たぶんまだまだ先でしょうね…。
その後、無事、自転車を返却し、さすがにホトホト疲れた我々は、路線バスに乗ってみることに。
運賃もわからず、適当に払って乗っては見たものの・・・
「行く方向が真逆じゃない・・・?(内心オロオロの図↑)」
とはいえ、遠回りはしたけれど、無事に最終的には港にたどり着くことができました。
ふぅ~。よかったよかった。
再び船に乗って、15:00頃 大金門島へ帰還!
停めておいた電動バイクに跨った瞬間、
やっぱり貴方が、島旅には一番の相棒です。
自由で気楽な電動バイク旅サイコー!
と、より一層の愛着が出たことは言うまでもありません。
こうやって、いろんなこと(徒歩=時間がかかりすぎる、バス=難解、自転車=しんどい)に感謝できるようになるのも、苦労を体験したからこそ。
だから、自力で頑張ってみることも、ハイテク移動では得られない、大きな価値があると思うのです。
旅は、少しくらい苦い思い出がある位のほうがきっとぜったい面白いはず◎
・・・・
さて、お次は、金門島の一大観光地を目指してしばし南下。
「翟山坑道」住所:金城鎮古城里 電話:(082)313-241 開放時間:8:30~17:00 無料
昔から戦争の最前地にあった金門島には、船を停泊させたり、誘き寄せて閉じ込めるための海へ面したトンネルが各所にあります。
この翟山坑道は、1963年に勃発した「八二三砲戦」の後、中国との関係が緊張化したため掘られたものだそうです。
しかし、さすが有名観光地。周りは団体の中国人観光客の方ばかり。
1991年以前は、台湾人もビザを取って金門へ行きました。もちろん中国から金門へ来ることもできなかったので、金門は閉鎖された島でした。
1994年になって、外国人の観光も解禁されたことで、年々金門を訪れる観光客の人も増えているそうです。
団体さんがいなくなると、一気に恐怖感が・・・(汗)
このように、かつては、戦争の前線基地だった金門島。
戦争の痕跡が至るところにあるこの島の戦跡を見ていると、平和な今のこの時代がいかに幸せかをあらためて感じさせられます。
平和は何より大切なこと。もう、戦争はあってほしくないと切に思います。
・・・・
夕方近くなり、小腹がすいたので、、、
金城へ移動して、レッツ食べ歩き~
旅も中盤になると、各々の役割が定着してきますね。
はっせー:しゃべる&たべる&記録担当(努力家でものすごくマメな人)
あか姉:はしゃぐ&道先案内・先導役(度胸があって道覚えるの早い人)
で、
私:カメラマン&プランナー(基本、地味な裏方が好きなタイプ)
てな感じで、なかなか良いバランスではないかと。
「千と千尋の神隠し」の釜爺の部屋みたいと
いわれている薬房。(噂)
金城のレトロな町は、結構、私のツボだったりします。
「果物たべたーい」
「これ好きなんだよね~ byあか姉」
今日の夜食と明日の朝食のお供に
お買い上げ◎
なにやら、長蛇の列になっているお店を発見し。
「きっと美味しいに違いない」と並んでみる二人。
どうやら「蚵嗲之家」という店名の、
カキ入りかき揚げ屋さんのようです。
他にも、野菜のかき揚げ、ゴマ団子、サツマイモ
フライが販売されています。
目の前で、2度揚げされていくかき揚げ。
それにしても、相当の人気店の様子。
私は胡麻団子好きなので、気になるのはこっち。
味が3食(緑豆・小豆・落花生)も
あるのも素敵。
そして、お店のお兄さんが、またイケメンで。
写真を撮ろうとすると空気を読んで作業を
中断してくれるところがまたニクイ。
台湾の方って、言葉が通じなくても、空気を読んでくれる人がとても多い印象。
揚げたて、アツアツ!
特製ソースを絡めていただきまーす♪
ん”ー、旨い。
と静かに唸っておりました。
食べ歩きはやっぱり楽しい^^
「蚵嗲之家」住所 金門県金城鎮莒光路一段59号082-322210営業時間 14:30~19:00
飲食店街を抜けると、今度は市場エリアが
広がっていました。
お肉ドーン。
魚どーん。
道端に、素麺ドーン。
交通量多いばしょだったので、これを食べるのは
ちょっと勇気がいりますね、、、。
その後、スーパーでお茶やらお土産やら購入し、
「足休めにカフェでお茶でもしましょかねー。」
と、金城にあるオシャレなカフェへ。
メニューに英語があって、実にわかりやすい。笑
私はここでもミルクティ。
(台湾紅茶も名産の一つなのです)
はっせーが頼んだストロベリーミルクティラテ(?)、
めっちゃかわいいラテアートに一同テンション⤴
そして私のラテはパンダ模様でした。
コーヒーのラテアートはよくみますが、
ミルクティのラテアートは初めて。
これほど上手に描けるものなんですねぇ。
この日は、前日の反省を生かし。
「夕食は食べずに、軽く済ませる」つもりで、
頼んでみたワッフル。
思いのほか、BIG SIZEだったわけですが。
結局3人でシェアしたので、ペロッと食べられてしまいました~
フルーツがたくさんあるのも良かったです◎
しかし、このカフェも、2~3組しかおらず。
「ザ・定番観光地」以外はほとんど観光客に会いません。
なにせ、この2日間で見た外国人は一人だけ。
でも、この、観光地っぽくなく、普通の日常に溶け込める感が私はものすごく好きです。
言葉が片言しかしゃべれなくても、冷たくあしらう人もおらず。(やっぱり同じ中国語圏でも大陸とは全然ちがうなぁ)
みんなとっても親切。
やっぱり人も食も素敵なトコロ。
最好的台湾◎
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宿に戻って、何も食べずに寝たおかげで、
この日はぐっすり眠れたのでした。
(3日目につづく)