10/10-12のおはなし。
北国からの紅葉の便りを聞きつけ、
今回は南東北~北関東へでかけてきました~。
かねてから、気になるキャンプ場やハイク&
カヌースポットも多い東北地方。
しかし我が家からは首都高を越えて、
さらに3-4時間はかかるため、
なかなかでかける機会がつくれないまま、、、
気づけばもう、一足も二足も早く、
秋がきてしまったようです。
季節は日々、移ろいゆくもの。
決して、人間の都合など待ってはくれない。
台風が来ればあっという間に散ってしまい、
雨が続けば色付きが鈍い・・・
また同じ景色に出会うことは絶対に叶わず
自然は美しさとともに
一瞬で消える儚さがあるからこそ
最期の美しい様を見届けに、
山へ足を運びたくなるのでしょう。
そわそわしてしまう秋のお便りを聞きつけ
また今年も、行き当たりばっ旅で、
東北~北関東を楽しんできました~。
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いわゆる一般的には三連休の週末。
(私は日月火水の4連休をひそかにゲット)
飛行機を使ってどこか遠出を考えていたものの・・・
日曜日があいにくの空模様に。。。涙
土曜日の昼の時点までは全くのノープランでしたが。笑
しかし、月曜日以降はそこそこの天気に
なりそうだったので。
天候が回復後の日曜日の午後に旅支度をし。
その日の夜に自宅を出発ー。
22時から東名→首都高→東北道をひた走り、
途中のPAで5時間ほど仮眠...zzz
5:30頃から再び走り出し、
途中のあだたらSAにてモーニング。
家でつくってきたサンドイッチと福島県民の
ソウルドリンク「酪王カフェオレ」をば。
生乳を50%以上使っているらしく、ミルクが濃厚で、
香りもよく、なかなか上品な味わい。
甘すぎず、くどくないところがクセになるお味◎
小腹を満たした後、一般道を走り、
登山口に着いたのは7:30頃だったでしょうか。
スキー場の駐車場(無料なのがありがたい)に
車をとめて登山開始。
数ある登山ルートから、沢が好きなので
こちらを選びました。
歩き初めてすぐに、靴は泥でぐっちゃぐちゃ。
(どろんこ道ヒャッホーイ!)
登山道らしい自然味溢れる
緩やかな道が続き、、、
しばらくテクテク登って行くと、
徐々に色づいた木々が見え隠れしはじめます。
むむ?
登山道におっきな倒木ドーン(汗)
途中、落石注意の看板も多くあり、
頭上や足元に注意しながら進みます。。
屏風岩を過ぎたあたりから
さらに紅葉が進み、
45分ほどあるいたところで、
半分まで来たことを示す看板。
この日は朝9時までが強風予報。
硫黄臭を含む、きもちのい~い沢風が
登山道を爽やかに抜けていきます。
落ち葉もハラハラと舞い。
眼下には美しいせせらぎ。
あと1-2週間も経った頃には、
どれほどキレイな紅葉がみられるでしょう。
その姿を想像するだけでワクワクしてきます。
滝を過ぎると、幾度となく渡渉箇所が続き
1回目は丸太の橋。
横歩きでそ~っと慎重に。。
いやはや、マイナスイオンがきもちいい~
すぐに2回目。
アルミの橋ですが、これがなかなか不安定・・・
難所の超急登。
ここは鎖をつたわないと登れません。
なかなかのアドベンチャーコース。
3回目は再び丸太。
ロープの補助がないので慎重に・・・
上流に進むにつれ、苔むした渓流となり、
ひそかにテンション⤴
ここ、ええとこですなぁ。(単純)
ん?
前方を往く人が足を止め写真を撮っています。
おぉっ
色づきはじめた森が
なんともキレイ~
このあたりから急に見晴らしがよくなり
岩壁に上る黄葉がとてもきれい。
程なくして、奥岳からの登山道と合流し。
いつかは泊まってみたい、
温泉のある山小屋に到着。
(今回は残念ながら通過)
「ジムニーのある風景」
なんとも絵になりますねぇ^^
こちらの山小屋。
冬にスノーシューで行こうとしていたもので。
まさか秋がこんなにきれいだったとは
知らなんだ・・・(驚)
小屋から先は見晴らしが良くなり、
風景を楽しみながら山頂へ
ちょいと小腹がすいたので小休止。
自家製パン(耳付きが好き)のサンドイッチ。
ポテトサラダでどっしりお腹にたまります。
いままでは黄色が多い黄葉でしたが、
ここから先は赤が濃い紅葉ロード。
山頂が近づいてきたあたりから
霧が立ち込め、幻想的な雰囲気に。
楽しみにしていたスポットなので、
強風のなか、岩陰で待ってみたところ・・・
次第にうっすら姿を見せてくれました。
おぉ~。
幻想的な沼ノ平。
火山のすさまじさと
日本とは思えない絶景
なんとも表現しがたい、
「宇宙」を感じる場所でした。
頂上に向かっていくと登山者の数が激増し、
お山のテッペンは凄い人混み・・・。
山頂標識の写真撮影も長い順番待ちなので
あっさりスルー。
下山しはじめ、少し行った先の左の斜面は
もこもこ絨毯のよう。
まるで毛糸で編んだ模様のようにも見えます。
思わず、「わ~、きれい!」と。
すれ違うハイカーさんも
みなさん次々に立ち止まっていきます。
紅葉のトンネルを抜けて・・・
落葉樹に囲まれた歩きやすい道を進み・・・
小さな子供をつれたファミリーハイカーさんや
地元のおじいちゃんおばあちゃん
福島弁が其処此処で行き交うアットホームな登山道に
内心ほっこりしながら
ゆ~っくり歩いて
ロープウェイ乗り場まで下りてきました。
待ち時間もなくスムーズに乗ることができ
地元の和菓子屋さんのドラ焼きをパクリ。
ん~ うまうま。
10分ほどで下界へワープ。
そのまま温泉へ直行~
源泉かけ流しの酸性系の湯で、
露天風呂からの景色が絶景でした~
温泉に入る前に呼んでおいたタクシーを待つ間に
湯上りの一杯。
あー しあわせ。
13:00すぎにタクシーに乗って入山口まで戻り、
マイカーに乗って、近くの温泉地へ移動。
ランチは山にちなんでつくられた
ご当地あだたらカレー。
ひよこ豆がたっぷりでおいしかったです◎
お腹が満たされた後は、キャンプ中に食べるモノを
山麓でgetすべく、周辺のお店をウロウロ。
(お山に登らせていただいたお礼もかねて、
せめて少しはお金を落としていこうかと)
普段チーズ類は食べないけれど。
人気のお店のようだったので
カボチャチーズケーキとプリンを購入。(ニヤニヤ)
駐車場で、カヤックを乗せた車が珍しいのか
「お姉さん、どこでカヤック乗って来たんですか?
(福島訛りの口調で)」
と、ふと話しかけられ、しばし談笑。
そして、ほのぼのしていてかわいらしい雰囲気の
やまのパン屋さんへ。
人気の「山小屋パン」など
3種類ほどをあさごはん用に。
たくさんの種類があり、すべて無添加だそうです◎
ちなみにこの時点で15:30。
ここではじめて
「今日泊まれますか?17時までには行きますー」
とキャンプ場に予約の連絡。笑
日没前、ギリギリで設営完了。
ずっと来てみたかったキャンプ場。
さすがに連休最終日とあって、
宿泊客は他に3組だけ。
ひといきついたところで
tea time。
ハーブティと、買ってきたスイーツを。
まだ17:00すぎなんですが、
すっかり日没も早くなりましたね。
このカボチャチーズケーキが
ものすごーく美味しくて感動。
あ~ しあわせ。
迷わず買ってよかったです。
普段から夜はフルーツ程度しか食べないわたしは
この日も、福島県産のご当地梨で
満足満足。
ふー おなかいっぱい。
この日は全くの無風で。
まさに鏡のような湖面。
夜には次第に雲が晴れてきて、
湖面に星が映って、それがとてもきれいでした。
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DAY2
夜明け後、ほんのわずか一瞬だけ現われる
幻想的な朝もやの光景。
まるで、時が止まっているかのような。
そんな、神秘的な朝もやの湖が
目の前に広がっていました。
「おはよ~」
朝から終始ご機嫌な黒犬さん。
ふぁ~
なんと きもちのいい朝なんでしょう。
しばし湖畔を散歩してから。
カヤックを車から降ろし。
あっというまにスタンバイ完了。
いざ、湖上サンポ、スタート。
風もなく、波も立たない、
ただただ穏やかな湖。
湖面一面が、まるで大きな鏡のよう。
そしてこの絶景を湖上で味わっているのは、
私ともう一艘の釣り船(写真右隅)のみ。
なんという贅沢な光景。
7時を過ぎた頃、ようやく太陽が差し込んできて、
釣り船に乗っている福島男子たちいわく
こんな湖面が穏やかなことは
ここではめったにないのだとか。
「で、なにか釣れますか~?」と聞いたら
「イヤ 今日はサムイから 修行みたいなもんっす」
(福島弁で)
と、またまた福島弁で
朝からほっこりさせてもらい。
早朝の静かな湖上サンポは終了。
ちなみにこの時点で4℃。
あ~ きもちよかった。
朝もやが晴れて太陽が覗き出し、
テントに入って、朝食タイム。
運動後のフルーツもまた美味しいんだこれが。
静かなトランギアでゆ~っくりお湯を沸かして
朝一は温まるミルクティを。
その後、ロースターでピザを焼き焼き。
(アルミホイルで包んで焼くと美味しく焼けますねー)
こちらは、昨日登って来た山の形をしたパン。
福島のじもと愛たっぷり感を勝手に感じながら
ほっこりした朝ごはんなのでした^^
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食後、湖畔の道路を凛と軽く走って、
9:00にはテントを撤収。
さーて、お次は別の湖畔へ向けて移動を開始。
下野(会津西)街道には、
私的に気になるお店がたーくさん。
ここで旬のたべもの(天然きのこ)と
めっちゃおいしいリンゴをget◎
ところで、ここのお店のおっちゃんに、
「おねぇちゃん大学生位だろ?!」
ってまじめに聞かれたけど。
そんな若かりし時代は12年以上前のことでっせ!
しかし平日あるある。
悲しいかな、街道沿いのお蕎麦屋さんは
どこも閉まっているではありませんか・・・涙
そんな中、湯西川に向かう途中で、目に留まったのが、
古民家を改装したカフェ「六代目へいじ」さん。
大自然に囲まれた場所にあり、
ゆっくりとした時間の流れるお店です。
季節の山菜など使った山のカレーを注文。
たっぷりと野菜とフルーツが添えられ、
美味しいのはもちろん、ボリュームもたっぷり。
お店の看板犬2匹の柴犬は、
地域のかわいい名前がつけられているとのこと。
その名も「いかり娘ちゃん」と「ダムくん」。
五十里宿と、五十里湖ダムから頂いているんでしょうね。
人懐っこくてとてもかわいかったです^^
再び会津西街道を南下し、鬼怒川~日光方面へ。
目的地のキャンプ場に着いたのは16:30。
この日も日没ギリギリに設営。(ホッ)
こちらのキャンプ場も今回が初めての利用。
まさかこんなに苔が素敵な場所だったとは~(ポワワ)
オーナー・クロちゃんのテントです。
久しぶりじゃないので挨拶もそこそこに、
クロちゃんから差し入れをいただき(ワーイ♪)
が、しかし朝ごはんまで我慢できずに
さっさと食べてしまう、本能で生きてる人↑
(ププ)
「どこでもドア」ごっこ。
しかし、この扉は何のためにあるんでしょーね?
日も暮れて、寒くなってきたので温泉へ。
このあたりの温泉、めっちゃ好きなんですよねー。
あ”~ きもちがいい。
帰りの車内は、硫黄臭たっぷり。笑
ふたたびキャンプ場に戻って、
本格的な焚火タイム。
この日はおそうめんさん(という名のあか姉)と
黒ちゃんがせっせと作ってくれまして。
そこに黒ちゃん作の野菜たっぷり鍋の具材を入れると
まさにこの上ないほどのベストマッチング◎
これは、うまーい!
たいへん おいしゅうございましたm(_ _)m
3人ともお酒をほとんど飲まないので。
おなかがふくれた後は、レモングラスの
ハーブティでほっこりと。
特に集合時間や持ち物もINFOせず。
3人とも別々の場所から好きな時間に集まって来て
それぞれ食べたいものを作ってそれをシェア
夜はノンアルコールで静かに焚火を楽しむ
なんて健全でラクチンなキャンプなんだろう
ぬくぬくほんわか。
気の置けない仲間とのキャンプは
ほんとーに心が安らぐのであります。
この日も湖面に写り込む星空が。
22時近くにはすっかり眠くなり。。。
翌朝を楽しみに、寝床へ移動。
オヤスミナサーイ…zzzz
DAY3
明け方の気温はマイナス2℃。
予想通りの冷え込み。
やはりこの日も、朝もやモヤモヤ。
「おはよ~。
すっっごいきれいだね~」
今日も朝からハイテンション気味な黒犬はん。
朝から湖畔をダッシュでおさんぽ。
あっというまにポッカポカ。
msrで寝ているあか姉さんは
一向に起きてくる気配なし。
毎度のことながら、良く寝る子ですこと。
静寂の時が流れる湖畔にて
しばしぼんやり眺めていると、、、
・・・時間を忘れて見とれてしまうほどの
朝もやに包まれる美しい一幕。
寒い中、ちょっとだけ頑張って
早起きした者だけが見られる、
たったひととき限りのスペシャルな
朝の“絶景”なのでした。
「しかしカヤックやるにはちょっとまだ
寒すぎるよねぇ、、、(ブルブル)」
黒ちゃんとそんな会話をしていた矢先に。
お隣さんのおしゃれキャンパーさんたちが
男前にカヤックで入水。
幻想的な朝もやカヌーを楽しんでいるご様子。
今回は、この絵が撮れただけで満足満足。
またの機会に、漕ぎに来ることにします。
そうこうしているうちに
陽がぐんぐん上がり。
おなかが空いてきたので、
わが家の庭先で、朝のモーニングタイム♪
これまた絶景を眺めながら・・・
SHAKER黒ちゃんが淹れてくれた
コーヒーを飲める幸せたるや。
ん~ ひきたての珈琲豆のいい香り◎
この、淹れたての一杯とともに
SHAKER特製のスコーンを
いただけるなんて。
せっかくなので、
ロースターでちょっぴり炙って・・・
表面は焼きたてホカホカ。
いただっきまーす♪
(パクリ)
ん”- サクうま◎
あー しあわせ。
陽もすっかり上がって、8時を過ぎたころ。
ようやくあか姉が起床。
黒ちゃんは2回目の外SHAKER。
コーヒーを入れているときの黒ちゃんは
いつもホントに幸せそう。
きっと、こうやって一杯一杯丁寧に珈琲を淹れるのが
本当に好きなんだろうな~。
いつも心のこもった美味しい珈琲を
ありがとう。
そして、今日もスコーンを幸せそうに食べるあか姉。
を横目に、そんな姿を見て幸せそうな黒ちゃん。
太陽の力は実に偉大なり。
ゆるゆると、強張ったからだが緩みだす。
そんな、暖かな日差しの中、
ほのぼのとした幸せな空気が流れる朝。
朝の太陽のありがたみ、焚火を囲んで暖をとる夜
人のぬくもり 仲間がいてくれるから楽しめる
そんな小さな幸せがた~くさん感じられるから
寒い季節のキャンプが好きなんだと思う。
すっかりわが家がお気に召した様子の黒ちゃん。
(このコットンテント、一度入るとあまりの快適さに
抜け出せなくなくなるのでご注意ください。笑)
いやはや、ほのぼの、ケラケラ、ぬくぬく、
ほっこり、至れり尽くせりな休日。
あか姉、黒ちゃん、ほんとうに
楽しい時間をありがとう〜
名残惜しくも、リアカーで撤収。
(過積載で男前すぎですがなにか?)
また帰路もそれぞれの道で帰り。
私は昨日食べられなかったお蕎麦屋さん
経由で早めのランチ。
毎年この時期に行く秋旅に、
新そばは欠かせません(キリッ)。
このあたりもきのこが名産で
天ぷらがとってもおいしかったです。
もちろん手打ちのお蕎麦も美味。
新そばをまた今年も食べに来られてよかった。
下界は25℃越えで、あまりの気温差に耐えかねて
狭山茶ソフトで〆。
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・
土曜日までノープランだった連休も、
終わってみれば900kmの大移動。
全く混雑もなく、すばらしい秋の絶景の連続で、
いやはや、今回も満足満足。
これだから行き当たりばっ旅はやめられない。
突然の提案にもかかわらず乗ってくれた黒ちゃん&あか姉。
今回も愉しい時間をありがとう。
またぷらっとお付き合いいただけたらうれしいです^^
(完)
※注
今回訪れたキャンプ場はあえて名前を伏せております。
知りたい方はCAFE SHAKERでお茶をしながら
オーナーの黒ちゃんにそれとなく聞いてみていただければ。