11/3-4のおはなし。
4連休の前半に、四国の小豆島へ行ってきました~
11-3-6は思い切って四国と関西へ。
毎度のことながら、4連休のお休みが
確定するのが直前だったこともあり。
今回の旅も2‐3日前にプランニングを開始・・・笑
プラン①
とりあえず後半の土日はカヌーで決まり
11/4-5は、所属しているカヌークラブで
伊勢方面でのキャンプツアーがあったので。
それにあわせて久しぶりの関西遠征。
プラン②
前半は岡山か琵琶湖周辺かで迷う
どうせ関西に行くならと、なかなかいけない
中国地方(岡山)か琵琶湖あたりと悩み・・・
キャンプ地の営業が通年であることや知り合いがいる
という理由で、最終段階で『小豆島』に決定。
突然、「あさってから行くことにしたよー」と
連絡される友人もさぞ驚いたことでしょう。笑
ま、こういったタイミングでも、縁があるというか、
会うべき人には会えるものと思っているし、
たとえ会えなかったとしても、全く気にしない。
若いころは、景色ありきで旅先を選んでましたが、
歳を重ねるにつれ、「人」ありきで行く場所や
お店を選ぶようになってきた気がします。
いつかじゃなくていけるとき、
いきたくなったときに、
それが私の旅のモットー。
というわけで、思い立ったが吉日。
前日にカヤックとキャンプ道具を
車に積んでおき、帰宅後すぐにしゅっぱーつ。
・
・
・
・
22時に家を出て、新東名の途中のSAで
深夜に3時間程度の仮眠...zzz
神奈川を出てから夜中に6時間ほど走り、
空が明るくなった頃は兵庫県内へ突入した後でした。
朝7:00すぎ 無事、神戸港に到着。
この日は祝日ダイヤで、神戸8:00発の船に乗船予定。
6m未満の車は車検証不要とのことで、
手続きは楽ちん。
所要3時間、車+運転者で
片道約6000円はお安いですね。
空いた時間にターミナル周辺をおさんぽ。
それにしても、雲一つなく、
良いお天気そうでなにより◎
手続きを終えたら、30分前までにスタンバイ。
7:30 いざ、乗船~
小豆島ジャンボフェリーは、神戸〜高松間を結ぶ
フェリーの一部の便を、小豆島に寄港
させる形で2011年に開設された航路らしい。
ふむふむ、わりと最近できた航路なんですね。
車両甲板は上下2段あり、上部車両甲板の大部分は
このように露天になっていました。
青い空に白い船体がよく映えてますなぁ。
前夜は神奈川にいたのに、半日後には
小豆島にいるなんて、不思議な感覚。
ひんやり、カラッと。
瀬戸内らしい心地よい空気感。
ちょっと仮眠でもしようかな・・・
と船内で横になった直後に、ご親切なアナウンス。
「まもなく明石海峡大橋を通過します。
船上からしか見られない景色をこの機会にぜひご覧ください」
そう言われちゃったら、寝てるわけにはいきませんね。。
私と同じような人たちが展望デッキへぞろぞろと。笑
世界最長の吊り橋・明石海峡大橋。
の橋の下を、スイスイ~っと通過。
そういや、1年前はこの橋の上を走って、
四万十まで自走で行ったな~。
なんて、四国旅を回想してしまいました。
その後、30分ほど横になったら、
あっというまに小豆島が近づいてました。
前回小豆島に行ったのが2008年11月だから、
かれこれ8年ぶりの上陸。
小豆島の海岸線は半島と入江が連続する
変化に富んだリアス式。
小豆島の基盤は花崗岩層で、
急峻で岩がむき出しになった岩山の風景は、
いかにも火山島っぽい雰囲気。(ワクワク)
坂手港に予定通り、11:10着岸。
わざわざ港までお迎えに来てくれた友人の水島君。
「おひさしぶりです~。
急に来ちゃってすいませんねぇ。」
とご挨拶。笑
島に移住して5年になる彼。
なので、水島くんに会うのもおそらく5年ぶり。
といっても、共通の知り合いが島に遊びにいっていたり
facebookでちょこちょこっと近況を知ってはいるので
あまり久しぶりな感じはしなかったかな。
挨拶もそこそこに、坂手港から向かった先は、
『パンとアートの小さな集い』
というパン屋さん主催のローカルなイベント。
このイベントに誘ってくれた
友達の水島くんとそのご家族。
息子くんの周くんと、奥さんの律ちゃんは、
今回が「はじめまして」でした◎
ちなみにイベント会場の堀越に着いて
初めて見た光景がコチラ。
海岸で島の子供たちが
全員すっぽんぽんで遊んでいるという。。
一瞬、どこかの海外かと。笑
見てるだけでほのぼのしちゃいますね^^
「ワンちゃんも大丈夫ですよ」と言ってもらい。
凛も一緒にイベントに連れてきました。
こうゆうゆるいところも、うれしかったりします。
周くんは、すっかり凛がお気に召したよう◎
今回、この「堀越」という場所に来ることができたのは
海辺の小さなパン屋さん・Kainaさんのおかげ。
「小豆島はいろんなところを旅行した中で
初めて住みたいと思った場所」
そう話すオーナーの渡辺さんは、
大阪から島に移住してきて5年目なのだとか。
渡辺さんが作りたかったのは、
お子さんに安心して食べさせることができるパン。
自家製のパン作りの趣味が高じて、今や
一般販売するようになったそうです。
イベント中は、そんなこだわりのパンも販売していたので、
うっかり売り切れる前に購入。
たくさんの種類があったので悩みつつ、
*黒糖レーズンの丸パン*小豆とバターの丸パン*新漬けオリーブの全粒粉パン*ドライフルーツmix&ナッツ
の4つを購入しました♪
Kainaさんのこだわりは、自家培養でつくる酵母。
カンパーニュ、ブリオッシュはルヴァンという
小麦粉と水だけで作るパン種を使用。
そしてこれをできるだけ自作の薪窯で
焼いているそうです。
「材料も小麦粉はすべて国産で、
有機モラセスやオーガニックのメープル、
種子島の洗双糖を使用しています」
と、こだわりの材料について書かれた紙も
一緒にいただいてきました。
洗双糖(せんそうとう)って初めて聞きましたが、
カルシウムは上白糖の50倍、お米でいえば玄米のような
糖で、ミネラルたっぷりでよさそうです。
ちかぢか私もこれでお菓子作りをしてみよっと◎
こうやって紙袋に入れてもらうと
なんだか魔女の宅急便のパン屋さんみたいで
ワクワクしちゃいますね。
小さなパン屋【Kaina】営業日:水・木・金営業時間:10:00-16:00
買ったパンは明日の朝ごはん用にして、
この日のランチは出店されていたべジカレーを注文。
野菜たっぷりで、中身も調味料もすべて
植物性のもので作られたカレー。
きれいな海を眺めながら食べる
カレーランチはまた格別◎
ほどよくスパイスが効いてて、
見た目以上に食べ応えがあっておいしぃ~。
食べるとみんなが笑顔になるカレー^^
周くんもぺろりと完食してました。
「堀越にも瀬戸内芸術祭の展示があるから見に行ってみる?」
と、水島君からの提案があり。
食後のおさんぽがてら、
集落の奥まった場所にあるアートを見学。
堀越の作品は、こちらの「シシ垣」。
「瀬戸内国際芸術祭」は、香川県・岡山県の島々をめぐりながら200点あまりの芸術作品や美術館を鑑賞できる、3年に一度のアートの祭典。
2010年からスタートして以来、来場客は増え続け、普段は静かな島々に、このときばかりはおしゃれな若者がわんさかと訪れ、期間中は大賑わいになるらしい。会期は、春、夏、秋の3シーズンを合わせて108日間。次回は3年後!
すごいところに作ったもんだね~
周りは竹やぶ。
そして、集落の奥まった丘の上に作られたこの展示。
たまたま展示の修復に来られた方がいらっしゃったので
この場所になぜ作ったのかお話を聞いてみたところ・・・
お話を要約すると、、、
『私たちは早稲田大学で建築を学ぶ学生であり、堀越の自然・街並・生活・そしてそこに暮らす人々のことが大好きな堀越ファンのひとり。
どうしたらこの堀越の魅力を皆さんに知ってもらえるか、どうしたらこの堀越の人々が豊かに暮らし続けていけるのか、そんなことを考えながらこの作品を構想し、堀越の方々と一緒になってこの作品を作りました。
堀越地区には度々イノシシがやってきて、畑や野菜を荒らすことが人々の悩みの種でした。
でも、イノシシはとても臆病な動物で、本来は人間のいるところには寄ってこない慎重な性格なんです。
かつての堀越の段々畑は、高齢者が増えた今では雑草と竹だらけで荒れ放題。
だからイノシシが棲みついちゃって、ひと気のないときにこっそり皆の畑を荒らしてたんです。
でも、イノシシも悪さをしてばかりではありません。伸び放題になって街を荒らしそうな竹を、たけのこのうちに食べて減らしてくれていたんです。
おかげで堀越の家は守られていました。
人里に暮らす私たちと、里山に暮らすイノシシが、上手に共存することはできないものか・・・
そこで堀越を見渡せる場所に、地区にたくさんある竹を使って、みんなで一緒に大きな垣根、シシ垣をつくる事になりました。
それは、単にイノシシの侵入を防ぐ柵ではありません。イノシシにとってはここから先は人間の場所で
この手前までがナワバリだよと教える境界線。
堀越地区のみんなの集いの場所にもなり、(そうなればイノシシも怖がって来なくなり)そして外からやってくる来場者さんが一休みできる場所。
座ることも寝ることもできる、大きな大きなシシ垣です。
ここから眺める堀越はとっても素敵。きっとこの「堀越」という場所が気に入るはず!』
ほほ~。
なんとも素敵なお話。
そんな想いをもって、このシシ垣を作ったというお話を
学生さんから直接聞けて本当によかった。
堀越の魅力が伝わる
「シシ垣でつくる堀越暮らしの輪プロジェクト」
詳しくはサイトに写真付きで書かれていますので、
ぜひ覗いてみてください。
本当にこころ温まる試みです。
・
・
・
きもちがさらにほっこりしたところで、
イベント会場へ戻ります。
13:30から、こちらのお二人のライブがスタート。
大阪からなんとノーギャラで来てくださった、
田淵徹(ボーカル&ギター) with 増谷紗絵香(ピアニカ)
さん。
どことなく、奥田民生さんにも似ているような・・・
田淵さんは、なんと3児の父だそうです。
昼下がりにぴったりの、メロウな楽曲。
個人的にはこの「リセット&リラックス」
という曲が一番好きでした。
★音源 (音が出ます)
そうそう、前回来た時にカヤックツアーでお世話になった
自然舎のガイド・山ちゃんにも偶然遭遇。
相変わらず、良い人オーラ全開で、
このあと海辺でキャンプをすると行ったら、
水島くんと一緒に遊びに来てくれることに。
本当は事前に山ちゃんに連絡して、どこかで
会えたらいいなと思っていたのだけど。
まさかの、願ったり叶ったりの展開。
(ちなみに前回は山ちゃんの事務所の目の前の海岸で
キャンプさせてもらったのでした。笑)
ただ観光で見て周るだけだったら味わえない、
ここちよいローカルな空気感。
いやぁ、のんびりできたし、実に良いイベントでした。
水島くんファミリーに感謝感謝です。ペコリ
イベント会場を後にし、現地合流予定の友人
(岡山在住の未央さん)を醤の郷でピックアップ。
途中のスーパーで買い出しをし、30分ほど走って、
水島くんおすすめのキャンプ場に到着。
この日は風もほとんどなく穏やかだったので
ロケーションの良い海辺に設営。
車はすぐ裏手に停められるし、
ほぼ貸し切り状態で、一泊600円は破格◎
ここ、めっちゃいい◎
近所に住む管理人さんが親切に声を掛けてくれたり、
トイレは水洗で電気もあるし、炊事場もゴミ捨て場も
掃除が行き届いていてとてもキレイ。
大人になってからのキャンプは初めてという
未央さんは、すでにこのロケーションだけで
大満足そうなご様子。笑
寝袋を4つもっている私は、未央さん用には
冬用のダウンシュラフを貸出。
「うわ~、想像以上に快適じゃないですかー。
これなら、しばらく住めますね!」
こうしてキャンプにハマった友人を
私は何人も知っています。笑
陽が完全に落ちる前に、車で1‐2分の温泉へGO。
こちらも通年営業のキャンプ場で、
実は最初はここにしようと思ってたのでした。
入浴料300円なのも驚きですが、
さらにシャンプー&リンス&石鹸も備え付けがあり、
ドライヤーまであるのがスバラシイ。
島ってやっぱり素敵~。
おみやげに、岡山名物いただいちゃいました◎
ほかにも、おみやげいろいろ。
ありがとーございます◎
17:10頃が日没。
小豆島はやっぱり西にあるから
陽が落ちるのも遅いですねー。
ひんやりしてきたので、お湯を沸かしてTEA TIME。
モロッコのミントティをいただいて。
なつかしい味をかみしめる夜。
お茶飲んでまったりしてるうちに、
水島くんと山ちゃんが到着。
さすが、手際よく、あっという間に
豪快な焚火の出来上がり。
ついでに、山ちゃんのカフェで出しているメニューを
差し入れも持ってきてくれて超感激。
自分たちでつくる手間もなく、
おすそわけプレートで大大大満足◎
あ~ どれもこれもおいしかったなぁ。
ちょうど新月近かったのか、予想以上に
星空もキレイでした。
中盤、いい感じに落ち着いたころに、
鳴門金時の焼き芋を投入。
じわじわじっくり。
おいしくなぁ~れ。
火を見つめていると、なぜか心が安らぐ。
こうやって、直火で焚火をしたのは
いつぶりだろうか。
30‐40分ほど経って、大サイズの鳴門金時が
いい感じの焼き芋に◎
ん~ ホックホクで甘ーい!
やっぱり秋は焼き芋に限りますなぁ。
山ちゃんは島生まれ島育ち。
一度は島を離れ、奥多摩や小笠原諸島で生物の調査・
研究をしていたというおもしろい経歴の持ち主。
現役のシーカヤックガイド。
水島くんは元ニュージーランド在住で
当時はアウトドアガイドをしていた経歴あり。
で、私も元屋久島のガイドで、カヤックが趣味。
未央さんは、青年海外協力隊でミクロネシアの
小さな島に赴任していたこともあり、
それぞれちょっと変わった経歴をもつ4人。
カヤック話やら、海外話やら、
愉しい話はつきませんねぇ。
色々ほかにも国内をカヤックで旅した山ちゃんから
「夏の知床は一度行っといたほうがいいよ~」
とお勧めされたので、近々行ってこようと思います◎
ほんとに、良い夜。
良い時間でした。
水島くん、山ちゃん、ほんとにありがとう~。
DAY2
5:30すぎ 太陽が昇る少し前に起床。
東向き浜辺なので、日の出が見れるかな~と、
少し早起きして海岸をおさんぽ。
「おはよ~sun」
明るくなって、海鳥たちも活動開始。
島の方々は、干潮時にあわせて
海藻採りでしょうかね。
朝早くからおつかれさまですm(_ _)m
朝のさんぽを終え、テントに戻り、
まずはお茶の時間。
これまた未央さん土産の甘~いコーヒー。
インドネシアみやげでしたっけ?
このあとカヤックをやるつもりだったので、
そのままちょっと早めのあさごはん。
Kainaさんのパン、やっぱり、おいしそー♪
毎度おなじみストームクッカー+
ロースターでしばし焼き焼き。
あっというまに焦げるので要注意。
このくらいがサクサクでおいしい◎
やっぱりハード系の硬いパンが好きです^^
山ちゃんがくれた10個入りで100円?!のミカンと
未央さん土産のミカン&ブドウ。
朝からビタミンCをたっぷり補給。
フルーツが安く買えるのもいいですねぇ~
陽もすっかり昇って、暖かくなってきたので
目の前の海でモーニングカヤックをば。
一応準備体操をして・・・
ライジャケも着込み・・・
いざしゅっぱーつ。
ほぼ無風、海なのにべた凪で、最高のカヤック日和。
この辺りは湾になっているので、ほとんど波も立たず。
まるで湖を漕いでいるかのよう。
カヤックはミクロネシアぶりという未央さん。
ファルト(布)のやわらかい感覚や
思ったより座椅子が快適なのが
新鮮だったよう。
楽しんでもらえてよかったよかった。
小一時間ほど海で体を動かして、満足満足。
ぼちぼち撤収して、島めぐりにいきましょ~。
「ここのジェラートは食べた方が良い!」と
みんながいうので。笑
運動後の糖分摂取にお立ち寄り。
ちなみにこちらはもともと瀬戸内芸術祭の
一作品でもあったそうですが。
使われていなかったお米の倉庫を改装して
ジェラート屋さんに。
なんといっても島の食材を使って
つくられているのがすごいところ。
みかんやすだちなどの柑橘、紫芋や酒粕、
そして落花生などなど。
2種類または3種類のジェラートを選べます。
これは迷う〜。
島の素材がジェラートというかたちになって
食べられるのはなんともうれしい。
島の食材を使ってつくる。
「言うは易し、行うは難し」
それをこうしてジェラートというかたちで実現しているのは
本当にすごいことだなぁと思います。
ちなみに、旅先でソフトクリームを食べ歩くのが
趣味という未央さん。
めちゃくちゃ幸せそうでした。笑
また違った味を食べに、
違った季節に訪れたくなりますね。
MINORI GELATO
営業時間:10:00〜19:00定休日:木曜、第1・第3水曜
道中のふるさと村にあった作品のひとつ。
『花寿波島の秘密』
三都半島の沖に浮かぶ無人島、花寿波島をモチーフとした
陸と海を表現した作品とのこと。
真ん中に立つと、不思議な体感ができるアートでした。
その後も、芸術作品を拝見しがてら、
水島くんおすすめの三都半島ドライブへ~
三都半島は、小豆島のちょうど真ん中に長く延びる半島で、
小豆島の豊かな自然をいちばん楽しめるところかもしれません。
いやしかし、ほんとに海がキレイで穏やか。
たしかに住みたくなる気持ちもわかるなぁ。
南端の絶景ポイントに展示されていたのが、
『怪物と少年Ⅱ/この彫刻は一万年の生命を持ち
ヒトの一生の間には10mほど歩くⅢ』です。
広場と砂浜に「怪物」の彫刻が設置されています。
最初は違和感しかありませんでしたが、
見てるうちに段々かわいく見えてくるのが不思議。笑
ここもスバラシイ場所。
作品が無ければこんな島の端っこの海岸まで
来なかったでしょうね~。
つい、のんびりと長居してしまいたくなります。
ただ芸術作品が展示されているわけではなく、
それらの作品を巡ることで、
島の魅力に気づけるアートたち。
瀬戸芸のアートは島の素材をひきたててくれる
スパイスみたいなものだなとしみじみ思いました。
そしてそして、これにもびっくり。
島を巡っていると、なんと「お接待」サービスにも
あやかることが出来ます。
島のお母さんお父さんたちが、手作りの
「おそうめん」「オリーブうどん」「わかめおにぎり」「梅ジュース」「カボスジュース」など
いずれも島の名物を食べさせてくれました。
四国ではもともとお遍路さんに「お接待」といって、
食べ物などを差し出すという風習があり。
それが一部の地区では芸術祭の間にも
観光客へ振舞われるそうです。
どこに行っても思いますが、
小豆島の人たちはと~ってもやさしい。
ここでは、おうどんが特に美味しかったです。
ごちそうさまでした!
そして、お次の作品は『潮耳荘』
高さ8m、横12m、島の廃材を使って
つくられたというこちらの建造物。
ちなみに、たいてい野外の作品は
犬連れでも子連れでも楽しめるのが素敵。
木の柱が集まったドーム状の作品の中に入ると、
奥の壁に「耳」につながる大きな穴が二つ。
近づくと、「耳」が拾った波の音が、
海がすぐ間近にあるかのように響いてきます。
堤防に遮られて海が見えないのに、
耳を澄ますと潮騒に包まれる。
見えないのに聞こえる。
その感覚が制作の着想だそう。
空間内に響く、寄せては返す音に身を任せていると、
気分が落ち着いてきます。
素敵なサウンドアートですね~。
この作品のように、作品の多くは、島で材料を集めて作ったとか、
島の人たちの協力を得て制作したとか、
そうした数々の素敵な背景があるので、
それらを感じながら巡るととても楽しいデス。
島では、芸術祭を終えた後も展示されつづける作品が多く、
やがてその作品が島の景観として
島の人々の暮らしになじむことも多くあるとのこと。
島の中には長いあいだ眠っている場所、放置されてる場所、
すぐそばにあるのに見ていない場所がたくさんあり、
芸術祭が行われることでそれにたくさん
気づかせてもらえるような気がしました。
次に向かったの場所は、「うみねこかしや」さん。
お菓子を作り始めたきっかけは、
茨城県にある「くろねこかしや」というお菓子屋さん。
そこのお店のお菓子が食べたくて食べたくて、
とうとうお菓子屋さんを開くことになったそうな。
お店に入った途端、い~い匂い。
棚にはずらりといろんなお菓子が並んでいます。
店構えもおしゃれで素敵。
スコーンやクッキーも可愛らしいものばかり。
結構通行量のある車道沿いにあるのですが、
この入口を一歩入ると、穏やかで静かな空間が
広がっています。
店内では飲食スペースが用意されていて、
本を読みながら美味しいお菓子を楽しむこともできます。
焼きたての新漬けオリーブのパン。
おーいーしーそー
「うみねこかしや」で使われる小麦粉はすべて国産で
砂糖はてんさい糖、きび粗糖などミネラルの多いものを。
新鮮な食材やオーガニック素材を選び、保存料、着色料は不使用。
中には、動物性の食材を使わないお菓子もあるそうです。
安全な食材で、少量ずつ、丁寧にお菓子作りをされています。
私が買った「おさかなバニラ(クッキー)」は、
国産小麦粉、バター、アーモンドプードル、卵、てんさい糖、
小豆島の塩、オーガニックバニラビーンズで作られていました。
お二人とも吹奏楽部出身とのことで、
お店でバイオリン教室もされているそうです。
このお店の味を作っているのは、瀬尾朋子さん。
2012年4月に千葉県から小豆島へ引っ越した移住組。
本当にここ数年で、小豆島には
素敵なお店がどんどんできていますね。
こういうお店があるかどうかで、
島旅の楽しさはずいぶん変わります。
国産小麦粉とオーガニック素材のおやつ【うみねこかしや】営業日:金・土・日曜日営業時間:11:00~18:00
うみねこかしやさん、
美味しいお菓子をありがとうございました♪
お次は、山ちゃんが作ったカフェへ向かいます。
『タコのまくら』
※タコのまくらは海の生きもの。
丸い形にお花模様をしています。
残念ながら滞在期間中は臨時休業だったのですが
自然舎のキャンプツアーの準備が終わったら
お店を見せてくれるということで、お邪魔することに。
海の見えるカフェというか、もうほんとにすぐ目の前が海。
看板はビーチコーミングで集めた
流木などで作られてます。
手作り感いっぱいで温かみがありますなぁ。
タコのまくらは、やまちゃんが、
自然舎のスタッフや仲間たちとともに、
約6年をかけて改築した古民家カフェ。
残念ながら、この日は何も食べれませんでしたが、
地元の素材、オーガニックな素材を
なるべく使うようにしているそう。
デザートは卵、乳製品を使わずに作られていて、
アレルギーのあるお子さんでも食べられるおやつを
提供しています。
お店は臨時定休日でしたが、
知らずに来てしまったこちらの若いお2人。
なんと「タコのまくら」を研究しているとか・・・!
こだわって細部まで自分たちの手でつくった店内は、
ほんと~に居心地がいいです。
ふわっと力がぬけて、つい眠くなる。
そんな、友達の家のような、心地よい空間。
内装の各所に試行錯誤して造り上げてきた工夫が
見え隠れしています。
漆喰の壁に埋め込まれた、
かわいらしいタイルや色ガラス。
絵本なども充実しており、
お子様連れにもやさしいお店です。
窓から差し込むやわらかな陽射しもいい。
瀬戸内の海を眺めながら、
ゆったり・まったりできる素敵なほのぼの空間。
天井を抜いた広々とした店内。
冬場は薪ストーブが登場するそうです。
想像しただけで、素敵な空間。
なんと、お店は定休日にも拘わらず
山ちゃんが珈琲を淹れてくれました。
ん~ コーヒーの良い香り♪
山ちゃんへの手土産に、「うみねこかしや」さんの
アップルチーズタルトを買ってきたので
みんなで珈琲と一緒にいただきましょー。
ん~、おいしい◎
丁寧に作られた感のある、やさしいお味でした^^
そんなおいしいケーキを頂きながら、やまちゃんから
タコまくオープンまでの長い奮闘記を聞かせていただき。
多少経緯を知ってる身としては、そりゃもう、
わが家のように愛着を感じずにはいられませんでした。
6年越しに足を運べて、お店が見れて本当に良かった。
山ちゃん、ほんとうにありがとう。
これからも応援してるよー!
タコのまくら
営業日:金土日月 営業時間:11:30~17:00
時刻は15時過ぎ。
滞在中、最後となる展示『オリーブの夢』を見に行きました。
こちらは継続作品の一つでもあり、なんと地元の竹を
約4000本も使って作されたそうです。
棚田のなかに突如現れるドームは圧巻です。
というか私はこの棚田の美しさに感動しました。
733枚の大小さまざまな田が連なる中山の棚田。
いや~ 美しい。
もちろん、内部に入ることもできます。
寝転んで、くつろぐこともできますよ。
作品までの散歩道も、のどかでよかったデス。
今回は瀬戸内芸術祭目的の旅ではありませんでしたが、
結果的に、この開催時期に行けたことで、
さらに小豆島の印象が良くなった気がします。
正直さほど期待していなかったのですが
作品を通じて、島の自然や生活文化も感じ取れるところが
とてもよかった。
実際、それが一つのきっかけで、この島に
移住してくる若い人も年々増えているのだとか。
高齢化が進む離島に、こうして活気が出るのは
とても良いこと◎
またぜひ機会をつくって瀬戸内芸術祭、
ゆっくり楽しみに来たいと思います。
なんだかたべてばっかりな気がしますが、
島での最後の食事は、こちらで。
小豆島ひとやまの農家カフェ、HOME MAKERS。
”「HOMEMAKER」
かつてアメリカで主婦のことをそう呼んだ時代がありました。
家でいろいろ作るのが仕事という意味です。
食べ物、洋服、家具、家など身の回りのモノを色々作る。
そんな暮らしに必要なものを自分たちの手で作る生活が送れたら、
きっと人生は豊かになるだろう。
そんな気持ちを胸に2013年6月、
夫婦で「HOMEMAKERS」を立ち上げました。”
築120年の古民家を改築してオープンした
「HOMEMAKERSカフェ」。
外観・内装ともにとにかくセンスが良い。
古民家ならではの木のぬくもりが心地よく。
ほっとするような懐かしさを感じます。
店内は古いものを生かしつつ新しいものをミックスした、
落ち着ける空間。
ふだんの居住スペースが、カフェ営業日(金土)は
カフェスペースに。
ここから見える肥土山の風景はとても素晴らしい~。
オーナーの三村夫妻は、この肥土山の畑で、
農薬や化学肥料は使わずに、有機肥料を使って
季節ごとに旬の野菜や果物を栽培しているようです。
注文してからほどなくしてタコライスが登場。
ひとつひとつの野菜を、お店の方が
丁寧に説明してくれました。
オーガニック野菜がたっぷりでうれしい~
野菜や果物は、採れたてのものをおいしい旬の時期に
いただくのがなによりのごちそう♪
どの野菜も、とーっても美味しかったです◎
食後には、自家製ジンジャーミルクティをオーダー。
未央さんは、自家製のジンジャーエール。
辛すぎず甘すぎず。
普段飲むジンジャーエールとは違った味わい。
お会計の際に、焼き菓子をひとつお土産に♪
三村さんと最後に少しお話ししましたが、
週中は農園での畑仕事、そして日曜日は家族との時間を
大切にするために、基本的にカフェの営業は金土のみと
しているそうです。
自分たちでやりたいことを曲げずにやって、
家族の時間を大切にする。
そんな生き方がとっても素敵だな~と思いました。
営業時間: 10:00~17:00
営業日:金・土曜日
その後、土庄港まで未央さんを送り、
未央さんは一足先に岡山へ。
愉しい時間をありがとうございました~。
またどこかで会える日を楽しみにしています^^
私は夜20時の船に乗るので、
それまでの時間は、お土産などを物色し。
あ、おそうめんさんの色違い。
とか思いつつ購入し。
最後は、オリーブ温泉でひとっぷろあびて、
20時の船で神戸港に戻りました。
・・・・
小豆島、出会った島の人たちが
みなさんとても温かくて
それがなにしろ一番印象的でした。
直前のお誘いにもかかわらず岡山から来てくれた未央さんや、
小豆島で出会えた優しいみなさんに感謝感謝です。
家から薪をもってきてくれた水島くん。
休みにも関わらずお店を開けて隅から隅まで
見せてくれた山ちゃん、本当にありがとう。
今度はタコのまくら営業中にランチを食べに行きますね!
自然舎のキャンプツアーにも行きたい!
二人のおかげで、普通の観光では体験できない、
スペシャルな旅になりました。
小豆島、ほんとーに、ほんとーに素敵な島です。
機会があればぜひ、こんな素敵な小豆島の人たちに
会いに行かれることをお勧めします^^
長々と、最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
(完)
追記
きづけばこのブログをはじめて丸7年がたちました。
8年目もゆるゆるがんばりまーす。