12/16-17のおはなし。
冬の伊豆七島、珍道中(?)の巻。
本来であれば、ブログを書いている今この時間は
伊豆七島の新島にいるはずだったのですが。。。
結果的に目的地へ行けなかった旅話。
DAY1
12/16(金)
キャンプ道具+ヘルメットを積んだ
ザ・過積載スタイルで出勤。
赤いちっちゃなトートバックは、最近買ったばかりの
RawLow mountain worksさんの tabitibi tote
もうお気にいりすぎて、買ってから毎日
カメラバックとして持ち歩いてます◎
20:00まで通常通り都内で仕事をし、
21:00には浜松町の竹芝ターミナルへ。
インターネット(20%割引)で
予約しておいたチケットを受け取り。
21:40 船に乗り込みます。
最近はどの船でも「女性専用エリア」っていうのが
あるんですねぇ。
22:00 伊豆七島へ向けて出港~
(このとき、利島と式根だけは条件付きの出航 )
東京湾のきれいな夜景を見ながら
ちょっとしたナイトクルージング気分。
夜空には煌々と光るお月様の姿も◎
寄港地の横浜を経て、消灯がされたあとは
朝まで爆睡...zzz
・
・
・
4:30すぎ。
いつも起きてる時間になると、どこで寝てても
自然と目が覚めるのが不思議。
5:40頃だったかなぁ。
一番大きな伊豆大島に着岸。
ここで半数以上の乗客が下船。
船は一路、次の利島へ向けて出発~
刻一刻と。
次第に明るくなっていく空。
この、夜から朝へと・・・
空の色が変わる時間がとても好きです。
こんなにキレイなのに、デッキには
だ~れもいませんでした。
ほどなくして、朝陽がお目見え。
おはよ~sun。
今日もいい空、いいお天気◎
このあと、条件付きで着岸できないかもと言われていた
利島も無事接岸できたので。
さぁて、次は新島だ~と、
身支度を整えて下船する気満々でした。
が
新島まであと10分ほどというところで海況が悪化し
さるぴあ丸が、突然、欠航となりました・・・。
いろいろ船で国内外旅してきましたが、
このパターンは人生で初めての体験。
さぁて、困った困った。
自分だけの旅なら良いのですが、今回は
新島に先入りをしていた友人がいたのです。
ほぼこのやりとりで終わり。笑
ま、でも、騒いだってどうなるもんでもないから、
こればっかりは仕方ない。
こうゆーときの自分の中の魔法の言葉は、
「ま、しゃーない。次いってみよ。」です。
とりあえず自分が決めることではないことは
頑張りようがないしジタバタしたら、よけい疲れる。
待つときも、ある。
ダメなときも、ある。
でもチャンスはまたくる。
うまくいきすぎてるときも、人生は表裏一体。
いいときばかりではない。
でもダメなときばかりでもない。
でも、行けなくなった人(わたし)より、
待ってる人が来れなくなった人(あか姉)の方が
きっと何倍も悲しかっただろうなーと思います。。
この瞬間、目的地まで行けないことが決まり、
船に残された乗客の選択肢は2択。
①大島で降りる
②東京まで戻る
ちなみに①だと大島まで乗船した扱いになるので
船代の払い戻しは、大島~新島間のみ。
②だと往復分の全額(約10,000円)払い戻し。
一瞬考えましたが、②だと、ただのクルージング
になってしまうので、それはちょっと避けたいなと。
というわけで、私の選択は①
日帰りで大島を楽しむ、でした。
私はわりとあっさり諦め、次のことに思考が
向いていましたが、船内では、も~大変。笑
「条件付き運航じゃなかったじゃない!どうしてくれるのよ」
と、船員にキレてかかる人。
「どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないの?」と
電話口で愚痴を言いまくる人。
飛行機等でどうにかして島へ行こうとする人etc...
こうゆう想定外のトラブルが起きたときって
本当にその人の人間性が現れるな~と
しみじみおもいました。
海況の悪化なのだから、船員さん責めても何もならんし。
(というか、謝り通しの船員さんもおつかれさまです・・・)
愚痴ばっかり言ってるご婦人の発言内容は
聞こえてくるこちらがどっと疲れてしまうほどでした。
不安とか不満とか、それにエネルギーを費やすのではなく。
今の状況を素直に受け入れて、ほかに楽しめる方法に
頭を向けた方が、よっぽどラクなのになーと。
ちょうど、出発前日の木曜日に、新島に先入りしていたあか姉と
こんなにやりとりをしておったのですよ。
※あか姉は条件付きで金曜日の神新汽船・下田~新島に乗船。
ちなみにこの時に、むしろ私が行く土曜日の方が荒れそうなのは気づいていましたが。言葉は言霊になるので、あまり不安にさせることは言わないようにしていました。笑
※正しくは、「案ずる
より産むが易し」↓
まさか自分が勇気づけた言葉がそのまま自分に
返ってくるとは、おもわなんだ。笑
私は、『人事を尽くして天命を待つ』という言葉が好きで
生きる上でのモットーにもしています。
意味は、何かをしようとする時、その時々に応じて自分のやれることをやり尽くし、 あとは、余計なことを考えず、ただ、天から与えられた運命に全てをまかせ、愚痴や不満などを口にしないで時を過ごしてゆくこと。
つまり、結果は天に任せて、心を労しない 結果を良くするために今できることをする。
結果をあれこれ考える時間があったら、結果を良くために今できることをする。
その時の「ベストを尽くす」こと。
『人事を尽くして天命を待つ』
もとい、
『天命に従い 人事を尽くす』
そんな生き方が私はとても好きなのです。
10:00 無事、大島に着岸。
ターミナルで払い戻しの手続き&帰りの船の変更をし、
不要な荷物を「観光案内所」に預けて、一路三原山へ~
10:30に港を出て、
30分ほどで登山口に到着。
トイレを済ませて、念のため飲み物を買い、
ハイキングにしゅっぱーつ。
いまも噴煙をあげる活火山の三原山。
ここも以前悪天候で歩けなかったことがあり、
実は、今回が三原山リベンジの旅!
ひとまず今日は時間が限られているので
遊歩道~火口見学道~裏砂漠ルートで温泉へ。
港の観光案内所のおじさまいわく、
所要2時間半くらいとのこと。
結構な登りを上がると、
振り返れば、美しき富士がどーん。
最高の天気のおかげで、
360℃蒼い海と空がババーンと!
富士山がすっぽり収まる、三原神社の鳥居。
これまた素敵な場所に建てましたねぇ。
振り返ればこの景色。
おぉ~、これは、なかなかの絶景ロード!
そこここで上がる噴煙。
そういや、2016年に登った山って、
なぜかほとんど活火山でした。
火山の宇宙的世界観が好きなのかもしれません。
荒々しい噴火口。
現在、火山活動は静穏で、噴火警戒レベルは1だそうです。
三原山から見える富士山(ズーム)。
ちょうどこの角度で撮っていたら、
タイミングよく、サイクリストの方が登場。
わ~ きもちよさそう。
ここも自転車で来れるんですね。
火口見学道から戻り、火口一周道を少し歩いて
裏砂漠へテクテク。
箱根のススキなんて比じゃないくらい
三原山のススキはとっても素敵でした。
海まで駆け下りれそうな爽快トレイル。
三原山山頂は噴煙をあげて勇ましい。
トレーニングをかねて、無駄に持ってきた荷物が
10kgちかく。
けっこう、ズッシリなわけで。汗
今回はじめてカメラ2台持ちをしてみましたが。
自分以外の被写体がいないソロのときほど、
便利だなと思った次第です。
(風景の中に人が居る、旅感がある写真が好きなだけで、
決して自撮りが大好きな訳ではありません)
あと2kmかぁ~
意外と足元がザレ場続きで歩きづらく、
すでにこの頃には程よい疲労感に包まれてました。
ホテルまでの最後の登りが本当にキツかった!
三原山は、普通の格好+重量級の荷物で歩くと、
それなりに歩きごたえのあるルートです。。汗
3時間歩いて、三原山温泉ホテルがゴール!
とりあえず温泉で汗を流して、
ふ~ すっきり。
あ”~ きもちがいい。
大島の中ではここの温泉が一番好きです。
温泉でぽかぽかになったあとは、
定番の大島牛乳アイスをば。
ちょうど食べ終わったころに14:07のバスが来て、
この日の出航港岡田港へ。
14:30~
ちょっと遅めのランチを一峰さんで。
ひさしぶりの伊豆七島名物べっこう丼。
やっぱり冬の方が脂がのってて美味しい~!
地海苔の香りもすごくよかったです◎
港に向かう途中で、見覚えのある販売車を発見。
昨夏、大島に一緒に行った友達が紹介してくれた
大島珈琲さんじゃありませんか。
その時はご自宅で営業されていましたが、
今は港での営業許可が下りたとのこと。
お~ 一等地に出店できるとはなんとスバラシイ。
1年ぶりにお会いできてうれしかったです^^
珈琲をテイクアウトし、
15:30大島を出航。
高速船はなんて快適なんだ~
たった1時間で熱海に到着。
路線バスと東海道線を乗り継いで
18:00すぎに帰宅。
充実感のある長~い1日でした。
東海汽船の関係者の皆さん、出会った大島のみなさま、
多岐におよぶ親切な対応、
本当にありがとうございましたm(_ _)m
おかげで、今回もたのしい旅でした。
いろいろ当初の予定からは変わっても、
終わりよければ全てよし。
これにつきます。
でも、今回、天からの思召しで新島へ行けなかった理由を
帰路の間ずっと考えていました。
それは、今回のことで、「私が学ぶべきことは
何だったのだろう?」という意味です。
そう考えているうちに、あることが頭をよぎりました。
私は仕事でも、国内外によく出かける機会があるのですが、
なぜか決まってトラブルが起きるのはプライベートな旅だけで、
不思議と、仕事ではほとんどトラブルが起きません。
(スムーズに進む方が奇跡なくらいの場所によく行くんですけども)
なにかあった時に落ち着いて対処できるよう、
旅先での経験値を上げるために
あえて試練をもらっているのかも、と思っています。
そしてまた、もし毎回旅が何事もなくスムーズで、
それが当たり前になってしまったら
私はきっと感謝の気持ちを忘れてしまうでしょう。
心が痛むからこそ、他の人が同じ想いをした時に
共感することができる。
自分と同じように困った人を見かけたら、
できるかぎり全力で助けてあげたいとも思います。
あぁ、そういえば、1週間前、北海道便の欠航で
困っていた案件を全力で助けてあげたばかりでした。
今の仕事でも、大いに生かせる今回の旅でのきづき。
つらいこと、マイナスな経験こそ、必ず、
人生の、未来の、糧になる。
それに気づいたら、なんだかまた一つレベルが
上がった気がしました。笑
またこれに懲りずに、近々リベンジしまっせ、
新島さん!
一緒に旅はできなかったけど、一人で伊豆~新島と旅した
あか姉にはどんな良き学びがあったのかなぁ。
今度じっくり聞いてみよ~っと。
こんなとき、あなたならどんな選択をしたでしょうか?
今回は自分のポジティブマインドを文章化して
勝手におすそ分けしてみました。
たくさんのポジティブマインドが、
身の回りの多くの人たちに飛び火しますように◎
(完)